コース要綱

2017租税法

[講義基本情報]

教員: 高橋祐介
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: Ⅴ期 Ⅶ期 春学期
対象年次: 3年 4年
開講時限: 金1 金2
単位数: 4
必修の有無:
教室: 1講

 

講義概要  本講義では、租税法律関係の基本的な考え方(いわゆる税法総論)と、日本の税目でもっとも重要でかつほとんどの勤労者が必ずその租税法律関係の当事者となる所得税について主として取り上げる。可能であれば、法人税と租税手続法の基本的なところ(司法試験の出題範囲とほぼ重なる)を取り上げ、さらに時間があれば、消費税・相続税・地方税・国際課税についても、ざっとした知識を身につける程度に概観する。講義形式だが、予習復習を重視し、教員からの問いかけとそれに対する受講生の答えというソクラテス・メソッドを大いに用いる。理解を深めるため、簿記や計算問題も積極的に取り上げる。
到達目標  租税法の基本原則や基礎理論、所得税法、法人税法と租税手続法についての専門的基本的知識と、その他の日本の税に関する初歩的知識を習得する。法科大学院進学者、公認会計士試験受験者、税理士試験受験者が持つべき税法に関する基礎知識の理解と、それを自己の言葉で表現する力を養成し、実務を意識した総合的判断能力と的確な意思決定能力を涵養する。前述のように、租税法基礎理論、所得税法、法人税法、租税手続法が、本講義の主たる講義範囲である。
教科書  岡村忠生他『ベーシック税法(第7版)』(有斐閣、2013)
参考書・参考資料  六法として判例六法プロフェッショナルを指定する(自分で作ってもよい)。簿記を含むその他参考書等については、初回授業時に説明する。
成績評価方法  毎時(1コマの意味。1日に2コマ行われるので、1日2回)行われる小テスト(基本的には前回・前々回授業内容から出題。配点は40点)と、毎時(やはり1コマの意)課されるレポートその他の課題(配点は40点)、受講態度(教員の指名により口頭で自己の解答を報告する等。配点は20点)により評価する。期末試験は行わない。
 公欠等(内容については初回授業で説明する)を除き、6コマ(3日分)休んだ時点で成績評価を「欠席」とする。詳細は、初回授業(初日の1限目)において説明するので、初回1限の冒頭には必ず出席をすること。
履修条件  特になし。
その他の注意  期末試験はないが、課題や小テストをこなすのにかなり時間が必要である。単位を取るだけが目的ならば、受講は避けた方が無難(2、3日出席して受講をやめるくらいなら、最初から受講しない方がよい。金銭的にも時間的にも無駄が多い)。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 講義の説明  講義の説明を行い、履修にあたっての注意事項、勉強方法などを指導する。履修に関する諸条件について詳細に述べるので、初回の授業は絶対に欠席しないこと。初回授業は4月14日(金)である。
2 租税と税法  今回は、租税の意義と分類、税法の意義とその法源について学ぶ。  前回事前配布したレジュメの予習問題をこなしておくこと。
3 租税法律主義と租税平等主義  租税法律主義と租税平等主義について学ぶ。具体的には、税法の違憲立法審査、法源性の一般理論と通達の法源性、租税法律主義の意義、課税要件法定主義と命令委任、課税要件明確主義と不確定概念、合法性の原則、租税法律不遡及の原則、立法上の平等原則、執行上の平等原則、さらに通達課税の問題について、判例を中心に取り上げる。その際、租税特別措置の存在について触れる。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。
4 税法の解釈・適用  税法解釈のあり方を確認し、借用概念・信義測の適用についていくつかの判例を参考にして検討を行った後、仮装行為、取消うべき行為・無効の行為と違法所得課税の問題、租税回避とその否認に関する基礎理論を、学説中心に概観する。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


5 所得税法総論  今回は、(1)所得概念、特に包括的所得概念とは何か、 実現主義とはどのようなものかまたそれはなぜ採用されているのか、帰属所得とは何か、所得課税と消費課税の差異、(2)所得税の税額算定プロセス、(3)収入金額、特に所得計算上収入金額の概念が持つ意味と、(4)非課税、特に9条列挙項目の種類とその立法趣旨及びフリンジ・ベネフィットの取扱いと課税するかしないかの基準、(4)経費控除の原則、特にそれが会計上の費用控除の概念・取扱と密接に関係していること、(5)経費と消費の区別、(6)控除できない経費、(7)実現主義の内容、特に権利確定主義と管理支配基準の適用、(8)実現主義の例外、特にみなし譲渡と取得費引き継ぎ、原則的課税の計算方法と適用及び(9)譲渡所得課税が行われる譲渡とは何か、を学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


6 利子所得/配当所得  今回は、(1)利子所得とはどのような所得種類か、利子所得は所得税法本法及び租税特別措置法においてどのように課税されているのかと、(2)配当所得とはどのような所得種類か、配当所得は所得税法本法及び租税特別措置法においてどのように課税されているのか、配当控除とインテグレーションの関係、を学んでみよう。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


7 不動産所得/事業所得  今回は、(1)不動産所得とはどのような所得種類か、 他の所得種類とはどのように区別されるか、不動産所得内部の分類、不動産所得の計算方法と、(2)事業所得とはどのような所得種類か、 他の所得種類とはどのように区別されるか、事業所得の計算方法について学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


8 給与所得/退職所得/山林所得  今回は、(1)給与所得とはどのような所得種類か、他の所得種類とはどのように区別されるか、給与所得の計算方法と給与所得控除の制度趣旨と、(2)退職所得とはどのような所得種類か、他の所得種類とはどのように区別されるか、一定期間の勤務後に退職しすぐ同一使用者に雇用される場合の退職金は退職所得になるのか、退職所得の計算方法、(3)山林所得とはどのような所得種類か、 山林所得の計算方法について学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


9 譲渡所得/一時所得/雑所得  今回は、(1)譲渡所得とはどのような所得種類か、その本質とは何かを再確認しながら、他の所得種類とはどのように区別されるか、譲渡所得の計算方法、(2)一時所得とはどのような所得種類か、他の所得種類とはどのように区別されるか、一時所得の計算方法、(3)雑所得とはどのような所得種類か、 雑所得の計算方法、私的年金の原価回収の問題を学んでみよう。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


10 損失  今回は、三種類の損失とはどのようなものか、損失控除の根拠規定としては、どのようなものがあるか、「生活に通常必要な動産」及び「生活に通常必要でない資産」の所得税法上の取り扱いを学んでみよう。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


11 人的帰属  今回は、課税単位と累進税制の関係、所得の分散とそれに対する対処規定、実質所得者課税の原則について学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


12 租税手続法  今回は、租税手続法について学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


13 法人税  今回は、法人税についてその基本的な仕組みを学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


14 消費税  今回は、消費税についてその基本的な仕組みを学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


15 相続税・贈与税  今回は、相続税・贈与税について、その基本的な仕組みを学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


16 地方税  今回は、住民税と固定資産税を中心に、地方税制について学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


17 国際課税  今回は、国際課税について、その基本的な仕組みを学ぶ。  (1)前回授業内容をよく復習しておく。
 (2)前回授業中に指示された課題を解き、授業前までに提出しておく。
 (3)事前配布したレジュメに記載されている予習問題をこなしておく。


 

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