コース要綱

2017現代日本の外交・国際関係

[講義基本情報]

教員: 水島朋則
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: Ⅰ期
対象年次: 1年
開講時限: 月1
単位数: 2
必修の有無:
教室: -

 

講義概要

毎回、現代日本の外交・国際関係に関わる(関わり得る)事件や出来事を取り上げ、一話完結型で講義を進めます。したがって、少なくとも一見したところ、各回の内容に相互の関連は必ずしもありません。また、現代日本の外交・国際関係について、全体として何らかの体系的な説明をするものでもありません。具体的に取り上げる問題は、下(講義計画)に示してありますが、講義開始までに、また、講義の進行状況などに照らして、適宜変更する可能性があります。

なお、講義は適当な双方向性をもったものにしたいと考えていますので、当てて発言を求めることもありますが、仮に質問について正解があり得るとして(正解がない問いもたくさんあります)、間違いであるからといって評価をマイナスにすることはありません(学生の間違いは、より良い講義のために役立つことさえあります)。水島のほうが間違っていることもあるでしょうし、みなさんが「自分で考える」ためのきっかけとなるように、講義では「わざと」間違っていることを言うこともあるかもしれません。

到達目標

かつて法学部で学び、今は法学部で教える者(水島)が、その専門分野(国際関係における法)の観点から現代日本の外交・国際関係について話す講義などを素材として、外交・国際関係において生ずるさまざまな問題について、今、法学部で学ぶ者(ほとんどの場合、法学部で学び始めたばかりの者)が、自分自身で考える場合の1つの視点を身につけることを到達目標とします。

この到達目標は程度問題になりますが、大学の「単位」を認定するわけですから、「一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準と[する]」(大学設置基準21条2項)以外の「標準」はないと考えています。この科目は2単位ですので、90時間の学修を通じた程度のものが到達目標となります。自ずと、「授業時間外に必要な学修」(同)が大半を占めるはずであることについては、確認するまでもないでしょう。

教科書

とくに指定しません(教科書に基づいた講義はしません)。ただし、期末試験では、次の課題図書を読んでいることを前提とした論述をしてもらいます。

東郷和彦『危機の外交——首相談話、歴史認識、領土問題』(角川新書、2015年)

<参考:過去の「現代日本の外交・国際関係」(水島)の課題図書>

2016年度:田中均『日本外交の挑戦』(角川新書、2015年)

2015年度:入江昭『歴史家が見る現代世界』(講談社現代新書、2014年)

2014年度:孫崎享『これから世界はどうなるか――米国衰退と日本』(ちくま新書、2013年)

参考書・参考資料

必要に応じて各回の講義資料に示しますが、この講義の試みに近いものとして、

森川幸一ほか編『国際法で世界がわかる——ニュースを読み解く32講』(岩波書店、2016年12月、2800円+税)

が出版されています。講義との内容面での重複はそれほど大きくありませんが(むしろ、それだからこそ)関心のある項目を中心に読んでみることをお勧めします。ちなみに、私も1講を執筆しています(「在日米軍には日本の法律は及ばない?——外国軍の駐留に関する地位協定」)。

なお、主な条約をまとめた日本語の『条約集』(『六法』の条約版で、公式・非公式の日本語訳を中心に編集されています)として、下のようなものがあります。

『ベーシック条約集』(各年版、東信堂)

『国際条約集』(各年版、有斐閣)

『コンサイス条約集(第2版)』(三省堂、2015年)

『ハンディ条約集』(東信堂、2009年)

成績評価方法

成績評価の基本的なあり方としては、上の「到達目標」に達しているか否かの判断となりますが、具体的には〔ア〕〔イ〕〔ウ〕の評価を総合して行う予定です。

〔ア〕第1回の講義を除く毎回、NUCTを通じて提出してもらう事後課題(小レポート)を基にした、毎回の講義に取り組む姿勢の評価(50点を上限)

〔イ〕外務省主催「国際問題プレゼンテーション・コンテスト」のテーマについての小論文の評価(20点満点)(実際の応募は、期待はしますが、必須ではありません。)

〔ウ〕課題図書を読んでいることを前提とした論述式の期末試験の評価(30点満点)

事後課題〔ア〕の提出は、当然のことですが、講義への出席を前提とします。欠席者が事後課題を提出しても採点しません。出席の確認方法は、受講者数(出席者数)なども勘案して決めますが、法学部の追試験事由に該当するような病気その他やむを得ない事由による欠席の場合は、水島まで連絡してください。また、事後課題〔ア〕や小論文〔イ〕に取り組むにあたっての不正行為については、期末試験における不正行為と同様の対処をします。

小論文〔イ〕を提出せず、かつ、期末試験〔ウ〕を受験しない登録者の成績評価は「欠席」としますので(Fとはしませんので)、途中で受講をやめる場合でも「履修取り下げ届」などをわざわざ提出したりする必要はありません。

<参考:過去の「現代日本の外交・国際関係」(水島)の成績分布>

2016年度:S 3 A 20 B 25 C 10 F 3 欠席 65

2015年度:S 3 A 28 B 29 C 20 F 4 欠席 58

2014年度:S 4 A 31 B 28 C 22 F 5 欠席 70

(成績評価方法は、2017年度とほぼ同様です。) 

履修条件

とくにありませんが、上の「到達目標」を理解している必要はあります。

その他の注意

各回の講義資料は、NUCTを利用して2週間前には入手できるようにします。こちらで印刷したものを講義室で配付する形はとりませんので、必要であれば各自でプリントアウトするなどしてください。

現代日本の外交・国際関係について、とりわけ「国際関係における法」という観点から検討する場合、外国語(英語)を避けて通ることは困難です(国際関係における法は日本にだけ当てはまるものではないため)。したがって、講義資料にも英語が多く含まれることになります(講義自体は日本語で行います)。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
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