コース要綱

:(9300047)法と心理学

[講義基本情報]

教員: 荒川 歩(非常勤)
その他の教員:
科目種別: 基礎隣接
開講時期: 秋学期 集中
対象年次: 1年(3年コースのみ)
開講時限: 集中
単位数: 2
必修の有無: 選択
教室:

 

講義概要

 人は、時に間違え、時に勘違いをし,またなかなか素直にすべてを話さない、さらには自分でも自分のことが分かっていないことさえある。その意味で裁判過程においてヒトは,ある意味で裁判向きではない。にもかかわらず、裁判には、目撃証人や被告人・裁判員などヒトという要因が関わってくる場面は多い。
 そこで,本講義では,裁判の場面にかかわる人の心理の問題を取り扱う。なお、授業では、できるだけロールプレイなどの参加型の学習を通じて体得してもらうようにするつもりである。

到達目標 この授業の目的は、隣接科学である心理学的な視点についての学習を行うことによって、法に関する手続きに科学的合理性な観点を加味することを目的としている。
到達目標としては以下の2つを設定する。
①訴訟過程において、弁護士や裁判官として、当事者等との間で十分な意思疎通をとるための、コミュニケーションの基礎知識を修得すること。
②心理にかかわる事実認定の場面において、正確な事実を認定するための基礎知識を獲得すること。
教科書 教科書は特に指定しない。
参考書・参考資料 授業内で参考文献を紹介する。
成績評価方法 レポート提出 100%(3回中、20%が2回、60%が1回) ※期末試験は行わない
履修条件 なし
その他の注意 配当年次は1年次であるが,法曹実務の実態理解に深くかかわる基礎知識に関する授業であることから,3年コースの学生も2年コースの学生にも最終年次において履修することを勧める。
なお、ロールプレイ実施回には、その進行次第では講義終了時間を若干延長する可能性があるので留意されたい。
詳しくは、「講義計画」のページを参照のこと。

 

1

法と心理学概要

【8月23日(水)/13:00~14:30】

「法と心理学」とはどのような学問か、および、法と心理学を理解するのに必要な基本的知識を学習する。心理学の方法論、統計処理の意味についても講じる。
2

目撃証言

【8月23日(水)/14:45~16:15】

目撃証言にはどのような限界があるのかという心理学の知識をもとに、法律家として、目撃証言をどのように評価するのかについて考える。
3

目撃証人による識別

【8月24日(木)/9:00~10:30】

信頼できる目撃証言を得るためにはどのような識別手続きが必要なのか、心理学の知見をもとに論じる。
4

司法面接法

【8月24日(木)/10:45~12:15】

記憶の汚染をされやすい子どもから情報を引き出す方法について簡単な実習を含めながら検討する。
5

自白と心理学

【8月24日(木)/13:00~14:30】

人はなぜ虚偽自白をするのかについて心理学の諸理論を紹介する。
6

供述分析体験イ

【8月25日(金)/9:00~10:30】

供述分析を体験することを通して,虚偽供述に対して理解を深める。
7

犯罪心理学1

【8月25日(金)/10:45~12:15】

人がなぜ犯罪に関わるのかについての犯罪心理学の知見を理解することを通して,人に対する支援の仕方についての理解を深める。
8

犯罪心理学2

【8月25日(金)/13:00~14:30】

人がなぜ犯罪に関わるのかについての犯罪心理学の知見を理解することを通して,人に対する支援の仕方についての理解を深める。
9

精神鑑定

【8月29日(月)/9:00~10:30】

精神的問題の性質を理解するため、臨床心理学や精神医学の知見について紹介する。

10

法律相談の心理学

【8月28日(月)/10:45~12:15】

リーガルカウンセリングの理論を中心に、法律家と一般市民との間に良好なコミュニケーションを形成することの意義と,そのための技術について検討を試みる。臨床心理や精神医学の文献も参照させ,学際的視点を示す。
11

法律相談のロールプレイ

【8月28日(月)/13:00~14:30】

法律相談の体験的学習のために、一般市民のボランティアが相談者役を担って模擬相談を実施する。前回の学習内容を体験学習を通じて身体化し、その意味内容のより深い理解を図る。ロールプレイ実施後にロールプレイの評価を課題として提出してもらう。 事前に相談内容に関する情報を与え、予習をしてきてもらった上で、ボランティア相手の模擬相談を実施してもらう。
12

調停と交渉の心理学

【8月28日(月)/14:45~16:15】

ADRの位置づけに関する議論をもとに調停等において用いられる面接技法についても可能な限り検討を加える。既刊の技術書を参考に、この授業での既に行ったコミュニケーション論の応用も図る。
13

調停のロールプレイ

【9月1日(金)9:00~10:30】

前回の技術論の検討を踏まえ、調停のロールプレイを実施し、調停の技法について分析検討する。紛争当事者役(一般市民のボランティアを予定)を相手に、調停人役を代表学生が模擬調停を行い、体験学習、観察学習を通じて、当事者の理解を深め、調停技術の意義を理解する。ロールプレイ実施後にロールプレイの評価を課題として提出してもらう。 事前に調停に関する若干の情報を与え、準備をしたうえで、調停のロールプレイを実施してもらう
14

裁判員の心理学

【9月1日(金)/10:45~12:15】

裁判員の心証形成の特徴とそれを踏まえた法廷技術のあり方についても検討する。
15

総括

【9月1日(金)/13:00~14:30】

授業前半に授業全体のとりまとめを行い、授業後半に課題を提示し、レポートを作成してもらう。 授業で配布した資料全体に目を通し、課題の準備をすること。
16

 

※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/647Y4B

Assignments Summary:

日付 詳細