コース要綱

:(9300040)刑事実務基礎Aクラス

[講義基本情報]

教員: 菊池静香、小島 淳
その他の教員: 永井敦史、引馬満理子
科目種別: 実務基礎
開講時期: 春学期(1単位分は集中で行う)
対象年次: 3年(2年コース2年)
開講時限: 火3
単位数: 3
必修の有無: 必修
教室: 文系総合館404・405教室

 

講義概要 刑事訴訟の基本的な場面ごとに,実務を実践するのに必要不可欠で,法曹三者が共通に身につけておくべき基本的知識・技法を修得させる。併せて,法律基本科目として学修した刑法・刑事訴訟法の理論的知識を実際の場面にあてはめて用いることにより,その定着と応用力の錬成を図る。
実務家教員と研究者教員の連携のもと,記録教材等を素材に,事実を見極めつつそれに対して法的判断を行い行為する法曹の実務を模擬体験させ,その結果について議論し,講評する。学期末に,まとめとして,模擬裁判を行う。
なお,本講義は,「法科大学院における共通的な到達目標」(各自習室に置いて ある閲覧用ファイル参照)を踏まえつつ,具体的講義内容を設定している。
到達目標 司法試験合格後予定される実務修習が円滑に開始でき,所定の期間で十分な成果をあげ得るよう,次の諸点を目標とする。
(1)刑事訴訟の基本的な場面ごとに裁判官,検察官,弁護士(弁護人)がなすべき訴訟活動について基本的知識を身につける。
(2)刑法,刑事訴訟法上の重要な法律要件とその立証,それに関わる事実の認定について基本的技法を身につける。
(3)刑法・刑事訴訟法の理論的知識を実際の場面で用いる応用力,発展的創造力を身につける。
(4)各場面においてなされるべき主張や事実認定について,説得的に論証し,議論することができる能力を身につける。
教科書

「プラクティス刑事裁判(別冊)」(法曹会)及び「プロシーディングス刑事裁判」(法曹会)

以上のほか,必要な記録教材の複写を貸与する。

参考書・参考資料 単元ごとに適宜指示する。
成績評価方法 授業における発言・討論への参加(30%),提出課題の評価(30%),学期末試験(40%)
学期末試験では到達目標各点の到達度を総合的に判定する。
提出課題の評価では,主として到達目標(2)の点を中心に,他の諸点を含めた到達度を判定し,授業における発言・討論への参加では,到達目標(4)の点を重視しつつ,他の諸点も含めた評価をする。
履修条件 刑法基礎I,刑法基礎II,刑法演習,刑事訴訟法Ⅰ,刑事訴訟法Ⅱを履修していること。
その他の注意 模擬裁判は,期末試験終了後の8月17日(木)及び18日(金)に行う。

 

1 検察実務の基礎―捜査(1)

4月11日
(菊池)
事前に掲示する資料に基づき,捜査手続全般について学ぶ。
2 弁護実務の基礎―総説

4月18日
(永井)
刑事裁判の現状と問題点を解説し、その中で弁護人に課せられた責任と役割を学ぶ。裁判員制度導入後の弁護人のあり方にも触れる。

事前配付資料の検討
3 裁判実務の基礎―令状審査

4月25日
(引馬)
事前配布の教材を使用し,勾留の可否についての検討を中心に,令状審査の実際を学ぶ。 事前配布教材の検討
4 検察実務の基礎―捜査(2)

5月2日
(菊池)
事前に配布する教材に基づき,送致事件について勾留請求の要否の判断,捜査方針の立て方,警察に対する補充捜査指揮等について検討する。 事前配布記録教材の検討
5 弁護実務の基礎―捜査

5月9日
(永井)
捜査段階における弁護活動を学ぶ。講義の中で被疑者接見(模擬)を体験又は見学する。勾留決定に対する準抗告申立、勾留理由開示申立等についても検討する。 事前配布資料の検討
6 裁判実務の基礎ー事実認定
5月16日
(引馬)
事実認定に関する基本概念や,証拠からの事実を推認する思考過程を学び,事実認定の本質を理解する。事例教材の検討を通じて,具体的な事実認定の手法を理解する。 事前配布教材の検討
7

検察実務の基礎―事件処理

5月23日

(菊池)

検察官が起訴又は不起訴の判断をするための事実認定の在り方等について,具体的事例に即して検討する。 事前配布記録教材の検討
8 検察実務の基礎―公判準備

5月30日
(菊池)
立証計画の策定,証拠開示,被害者対応等,検察官の公判準備について検討する。

事前配布記録教材の検討
9

裁判実務の基礎―公判(1)
6月6日

(引馬)

第1回公判期日以降の具体的な訴訟行為,訴訟手続の意義・役割や,それらがどのような根拠に基づいて行われているのかを理解する。 教科書の該当部分の検討
10 弁護実務の基礎―公判

6月13日
(永井)
公判段階における弁護活動を学ぶ。弁護人の公判準備、公判活動等について、保釈請求、証拠意見、弁論等のテーマごとに検討する。 事前配布資料の検討
11 検察実務の基礎―公判(1)

6月20日
(菊池)
冒頭陳述,証拠調べ請求,証人尋問,論告求刑等,検察官の公判活動について学ぶ。 事前配布記録教材の検討

12 裁判実務の基礎―公判(2)
6月27日
(引馬)
証拠の類型に応じ,証拠能力付与のために必要な訴訟活動を,具体的に理解する。 教科書の該当部分の検討
13 裁判実務の基礎―公判準備手続

7月4日
(引馬)
公判前整理手続を中心とする公判準備手続の概要を学ぶ。公判前整理手続の立法趣旨,意義,目的を学び,通常刑事訴訟手続との相違を理解する。

教科書の該当部分の検討
14 検察実務の基礎―公判(2)

7月11日
(菊池)
公判前整理手続及び裁判員裁判における検察官の活動と被害者参加を含む犯罪被害者等への対応について検討する。
模擬裁判の実施方法について説明する。

事前配布資料の検討
15

 弁護実務の基礎―整理手続と裁判員裁判 

7月18日

(永井 )

公判前整理手続、裁判員裁判における弁護活動を学ぶ。弁護戦略の立て方、証拠開示の活用、法廷弁護技術等について、従来型手続との違いを意識しながら検討する。 事前配布資料の検討
16

・期末試験

・模擬裁判
8月17日~
18日
(全教員)

期末試験実施及び講評 

 

第1審の公判手続について,特に公判手続の流れの理解と交互尋問手続の理解に主眼を置きつつロールプレイを行い,教員から講評を行う。

期末試験の講評は右の「関連ページ」欄にupする。

模擬裁判の詳細は、授業の途中で連絡し、随時準備をしてもらう。

※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/4AWBMK

Assignments Summary:

日付 詳細