コース要綱

西洋政治史基礎研究(西洋政治史の基本問題)Fundamental Studies in European Political History
[講義基本情報]

教員: 近藤康史 Yasushi KONDO
その他の教員:
科目種別: 講義
開講時期: 秋学期
対象年次: 前期1・2
開講時限: 火曜3・4時限
単位数: 4
必修の有無:
教室:

 

講義概要

 ヨーロッパの国々の間で、政治体制や政治制度、政策の共通性や差異はどのようにして生まれたのだろうか。また現代のヨーロッパ政治は流動期にあるが、その源流はどこにあるのだろうか。本講義では、①民主主義制度、②政党と政党システム、③福祉国家を中心として20世紀以降のヨーロッパ政治を検討し、これらの問題について考えることを目的とする。また時々、ヨーロッパ政治に関わる映画なども取り上げ、多面的な形で理解を深める。

This course aims to provide students  with a basic understanding of European politics. From the view point of comparative politics, it focuses on political institutions, political parties, and welfare states of European states.

到達目標

 上記の①②③を中心に、現在のヨーロッパ政治の確立や安定化の歴史、またその展開や制度において、ヨーロッパ諸国間でどのような共通性や違いがあったのかなどについて理解すること。また単に政治史の知識を獲得するだけでなく、歴史・比較の理論や概念についても理解を深め、それらを用いて自ら関心を持つ政治史上の事象を分析する能力を身につける。

教科書

 特に定めない。毎回の講義でレジュメを配布する。

参考書・参考資料

 松尾秀哉・近藤康史・近藤正基・溝口修平編『教養としてのヨーロッパ政治』(ミネルヴァ書房、2019年)

網谷龍介・伊藤武・成廣孝編『ヨーロッパのデモクラシー(改訂第2版)』(ナカニシヤ出版、2014年)

また、講義中にレジュメを配布する。

成績評価方法

中間レポート(30点)+期末レポート(70点)

合計で60点以上を合格要件とする。

履修条件 特にない
授業時間外学習の指示

配布したレジュメを復習すること。

関心あるテーマについて、参考文献や課題図書を読むこと。

質問への対応方法 授業後、または次回の講義にて対応する。
その他の注意

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 イントロダクション

本講義の内容や進め方などについて

レジュメの復習、参考文献などを読む
2 現代ヨーロッパの状況①

イギリスのEU離脱と議会政治の機能不全について

レジュメの復習、参考文献などを読む
3 現代ヨーロッパの状況② ポピュリスト政党の台頭と政治の流動化について レジュメの復習、参考文献などを読む
4 歴史・政治・比較①

歴史的制度論と経路依存性など、歴史と政治を結びつける理論について

レジュメの復習、参考文献などを読む
5 歴史・政治・比較②

政治の「凍結」と制度化について

レジュメの復習、参考文献などを読む
6 議会政治の成立と発展

20世紀初頭までの各国における議会の登場と展開、その間の比較について

レジュメの復習、参考文献などを読む
7 政党の形成と発展

20世紀初頭までの各国における政党の登場と政党組織の展開について

レジュメの復習、参考文献などを読む
8 労働運動と社会民主主義政党

20世紀初頭までの各国における社会民主主義政党の登場と政治的インパクトについて

レジュメの復習、参考文献などを読む
9 福祉国家の起源と分岐 20世紀初頭までの各国における福祉国家の登場とその間の分岐の理由について レジュメの復習、参考文献などを読む
10 革命と民主化 20世紀初頭までのドイツを中心に、革命と民主化の中での議会政治の展開について レジュメの復習、参考文献などを読む
11 ファシズムと戦時体制 他国との比較から、ドイツでファシズムが生じた原因について レジュメの復習、参考文献などを読む
12 戦後体制と民主政治①

イギリスと西ドイツを中心に、安定した民主体制の確立について

レジュメの復習、参考文献などを読む
13 戦後体制と民主政治②

 フランス・イタリア・スペインを中心に、やや不安定な民主体制の展開について

レジュメの復習、参考文献などを読む
14 戦後和解と福祉国家の発展

戦後の福祉国家の発展とその理由について

レジュメの復習、参考文献などを読む
15 福祉国家の類型

ヨーロッパ諸国間での福祉国家の違いと、その類型化の論理について

レジュメの復習、参考文献などを読む
16 ECの形成

EC(EU)の形成の展開とその理由、基本的な組織について

レジュメの復習、参考文献などを読む
17 ECの発展

市場統合など主に経済面を中心としたECの発展とその目的について

レジュメの復習、参考文献などを読む

18

 

福祉国家の停滞

1970年代に始まる福祉国家の停滞とその理由、様々な処方箋の登場について

レジュメの復習、参考文献などを読む
19 新自由主義①

 1980年代の新自由主義の登場について、イギリス・サッチャー政権を中心に

レジュメの復習、参考文献などを読む
20 新自由主義②

1980年代の新自由主義の政策について、イギリス・サッチャー政権を中心に

レジュメの復習、参考文献などを読む
21 新しい社会運動と脱物質主義

 1970年代以降の環境運動などの「新しい社会運動」の登場と意義について

レジュメの復習、参考文献などを読む
22 社民政党の発展とジレンマ

戦後の社民政党の発展の理由と、1970年代以降の低迷の原因について

レジュメの復習、参考文献などを読む
23 「第3の道」①

 1990年代の社民政党の刷新と、それが持つ意義について

レジュメの復習、参考文献などを読む
24 「第3の道」②

 1990年代後半から2000年代にかけての社民政権の諸政策について

レジュメの復習、参考文献などを読む
25 EUのさらなる発展

 1990年代以降のEUの「政治統合」や「通貨統合」について

レジュメの復習、参考文献などを読む
26 政治化するEU

発展の結果、EUが「民主主義の赤字」や移民問題など、様々な争点を生み出したことについて

レジュメの復習、参考文献などを読む
27 移民問題と文化的対立軸

現代のヨーロッパに広がる移民・難民問題と、それに伴う政治的対立軸の変化について

レジュメの復習、参考文献などを読む
28 ポピュリズムの時代

現在の各国に広がるポピュリズム政党の台頭について

レジュメの復習、参考文献などを読む
29 政党システムの変容と分解

ポピュリズム政党の台頭に伴う、政党システムの流動化と政党の役割の変化について

レジュメの復習、参考文献などを読む
30 まとめ

これまでの議論をまとめつつ、ヨーロッパの民主政治の現在地と日本への教訓について

レジュメの復習、参考文献などを読む

 ※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/9RRRHT

コースサマリー:

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