コース要綱

演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(松中学)Seminar I, II & III

[講義基本情報]

教員: 松中 学 (Manabu Matsunaka)
その他の教員: -
科目種別: 演習
開講時期: 通年
対象年次: 2年 3年 4年
開講時限: 木5
単位数: 4
必修の有無:
教室 -

 

I.講義概要

本演習は、会社法のうち、新株発行、取締役の責任、M&Aを中心に重要な裁判例を読み、理解することを目的とする。具体的には、(1)判例と評釈などの関連する文献を読解し、(2)それらを分析する能力を身につけることにある。上記のテーマは、会社法の条文だけでは具体的なルールが分からないところがあり、判例によってルールの核心部分ができあがっている。そして、認定された事実を含め、判例の原文を丁寧に読まない限り、きちんと理解することは難しい。

そこで、上記3つのテーマごとに、条文や制度の基本を確認しつつ基礎となる判例を読むことからはじめ、関連するもの、(一見)矛盾するものを順に読み、判例法理全体の理解をめざす。

もっとも、ただ単に「判例を読む」といっても、どのように読めばよいのか分からないかもしれない。そこで、本演習では、(しばらくの間は)教員がやや細かく手順を示しつつ、次のように学生に準備を進めてもらう。①対象となる判例と関連する文献を読む、②判例評釈などの文献も手がかりにして、対象となる判例がどのような問題について、どのような判断を示したのか、その根拠(解釈上の根拠および実質的な理由)を分析した上で、③条文の文言や先行する判例との関係およびその判例のロジック内部の整合性、実質的な妥当性の両面で問題はないかを検討する。これらについて簡単なメモを作成してもらい、それにもとづいて演習で議論を行う。慣れてきた後は、別の事例への応用や判例の批判など、発展的な内容に重点を置く。

In this seminar, students learn how to read and analyze case law on corporate law. The seminar is held in Japanese.

II.到達目標

  1. 会社法の基本的な判例を理解する。
  2. 判例の基本的な読み方を習得する。
  3. 判例に関する資料を調べ、読解できるようになる。

III.教科書等

  • 教科書:飯田秀総・白井正和・松中学『会社法判例の読み方ー判例分析の第一歩』(有斐閣、2017)
  • 教科書:伊藤靖史・大杉謙一・田中亘・松井秀征『リーガル・クエスト会社法〔第4版〕』(有斐閣、2018)※改訂の可能性あり。
  • 参考書・参考資料:山下友信・神田秀樹(編)『商法判例集〔第7版〕』(有斐閣、2017)

IV. 成績評価方法

平常点による。

V. 履修条件

  1. 必要な物 演習では、常に、最新の六法、各回で扱う裁判例および指定の教科書が必要である。
  2. 受講要件等 受講者は会社法の講義を受講しているなど、会社法の基本的な知識を有していること。ただし、知識が欠けている部分があっても演習内で補っていく。

VI.授業時間外学習の指示

I.記載のとおり参加者は毎回、対象とする裁判例についてメモを作成することが求められる。

VII.質問への対応方法

授業中に随時行う。授業後は直接またはメールで行う。

VIII.その他の注意

  • 本演習では、判例ごとに1人(グループ)の報告者をあてて自由に報告するといったスタイルはとらず、毎回の素材となる判例について、全員が確認・検討した結果を提出した上で、議論を進める(なお、適切な負荷となるように扱う範囲などを調整する)。
  • 教材として学習用の判例集を用いる予定ではあるが、判例は必ず原文を読むこと。
  • 資料の配布や連絡等はNUCTを用いる。また、判例の収集にはデータベースを用い、雑誌等についても電子化された資料を積極的に用いる。そのため、一般的なパソコンの使用方法に習熟しておくこと。なお、データベース等の使用方法については詳しく説明するので、慣れていなくても構わない。

     

    テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
     1   扱う裁判例等の説明    

    2以降

     

      上記Iに従って、参加者が作成したメモを元に各回で扱う裁判例の内容を確認し、その意義等について議論する。    

     

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https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/YE7TYK

コースサマリー:

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