コース要綱

演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(田村哲樹) Seminar I, II, III

[講義基本情報]

教員: 田村哲樹 Tetsuki TAMURA
その他の教員: -
科目種別: 演習 Seminar
開講時期: 通年
対象年次: 2年 3年 4年
開講時限: 火5
単位数: 4
必修の有無:
教室: 遠隔授業で行います

 

講義概要

 このゼミでは、政治と民主主義について、文献講読とディスカッションを通じてそのイメージを考え直すことを目指します。今年度は、特にジェンダーの視点も意識します。
 「政治」や「民主主義」と聞くと、政治家や選挙を思い浮かべるかもしれません。しかし、私たちが日常生活を送る、大学、サークル、地域、さらには友人関係や家族の中にも、政治や民主主義はありえます。だから、政治や民主主義を考え直すことは、私たちの日常生活そのものを考え直すことにもつながります。最終的には、ゼミでの勉強を通じて参加者各自にとっての「問題」を見出し、それを学問的に論じる視点を身につけることを目指します。

 つまり、このゼミは、基本的に以下の内容によって構成されます。

1.政治と民主主義とは何か?

 政治学における政治と民主主義の基本的な内容について学修する。

2.政治と民主主義はどこにあるのか?

 政治と民主主義が行われる場について、社会との関わりを含めて学修する。

3.政治と民主主義をめぐる今日的問題は何か?

 政治と民主主義をめぐる新たな問題状況について学修する。

4.政治と民主主義についての問題発見

 政治と民主主義について、参加者なりの問題を見つけ考察する方法について学修する。


 大まかなスケジュールは、次の通りです。春学期は、新書などの入門的な文献を用いて、政治と民主主義を考える視点を身につけます。昨年度は、田村哲樹ほか『ここから始める政治理論』有斐閣、杉田敦『政治的思考』岩波新書、などを読みました。

 秋学期は、より専門的な文献を講読します。昨年度は、ダーヴィッド・ヴァン・レイブルック『選挙制を疑う』法政大学出版局、シャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』明石書店、エルネスト・ラクラウ『ポピュリズムの理性』明石書店、などを読みました。その後、3・4年生は、各自のテーマで個人研究報告を行います。4年生にはゼミ論文を執筆してもらいます(卒論でなくても可)。ゼミ合宿や合同ゼミも、参加者の希望を踏まえて行います。このゼミは政治学のゼミです。特に、政治と民主主義について、文献講読とディスカッションを通じてそのイメージを考え直すことを目指します。

   This seminar-style course is for offering opportunities to rethink politics and democracy through reading assigned books and discussing together. What is important is to understand that the sites of politics and democracy include not only parliaments and elections (and politicians as their actors) but also schools, clubs and associations, communities, and even friendships and families. Rethinking politics and democracy will also lead to rethink our own everyday lives. Participants are expected to find any issue to be considered for each and to get any perspective to examine it academically.

到達目標

・政治と民主主義に関する文献の講読を通じて、政治学の専門的基礎知識を習得すること。

・ディスカッションを通じて、ものごとを総合的に判断する能力および的確に意思決定する能力を身につけること。

・学術的な文章や報告レジュメのの執筆・作成能力を身につけること。

教科書 講読するテキストは、初回のゼミまでに決めて、参加者に通知します。
参考書・参考資料 ゼミ中に、適宜紹介します。
成績評価方法 報告の作成、討論への参加、その他のゼミ活動への参加状況などを総合的に評価します。
履修条件 ゼミ中のディスカッションに、積極的に参加することを求めます。
授業時間外学習の指示 講読対象となっている文献を事前に読み、ゼミでの議論に備えることが求められます。
質問への対応方法 ゼミ終了後に適宜受け付けます。それ以外の時間の質問については、メール等で時間を調整して対応します。
その他の注意

このゼミは、次のような人に向いています。

①政治学に関心がある人。
②政治や民主主義を、社会の中であるいは思想的背景を含めて、広く考え直してみたい人。
③ディスカッションする力を身につけたい人。

 少し詳しく説明します。このゼミでは、政治と民主主義を選挙に限定せず、広く社会全体の中に存在しうるものとして考えます。ですから、狭い意味での「政治」にあまり関心がなくても、「社会」に関心があれば、このゼミで勉強し考えを深めることができます。
 また、ゼミとは、単に文献を読むだけでなく、もちろん先生の話をただ聴くだけでもなく、他の参加者と議論を交わし、そのことを通じてお互いの考えを見直し、深め合う場でもあります。したがって、このゼミでは、「発言すること」を最も重視します。どのような発言も、それによって議論が始まり、何かを考えるきっかけを与えるという意味で大切です。もちろん、いきなりどんどん発言できる人はいません。ゼミを通じて試行錯誤しつつ、「議論のやり方」を学んでほしいと思います。そのために、小グループ討論の時間を設けるなどして、発言の敷居を下げる工夫も行います。
 なお、聴講参加(単位認定なし)も歓迎します。その場合は、担当教員までご連絡ください。

 ※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/RP4E43

 

コースサマリー:

日付 詳細