コース要綱

演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(矢野昌浩) labour law seminar 1, 2, 3

[講義基本情報]

教員: 矢野昌浩 Yano Masahiro
その他の教員: なし
科目種別: 専門科目
開講時期: 毎学期
対象年次: 2~4年次
開講時限: 火・5
単位数:

ⅠA・ⅠB・ⅡA・ⅡB・ⅢA・ⅢBについて各2単位

 

必修の有無:
教室: 未定 →2020年4月10日追記:春学期の授業はオンラインで行う

 

講義概要

 労働法の分野ではかつてないほど立法が活発に行われている。またそれは内閣府によるトップダウンで推進されている。本ゼミでは、最近(あるいは近々)の労働立法について、制定・改正過程、法の趣旨・目的、実現・履行システム、社会的効果の有無・程度、実効性を欠く場合の原因などを検討したい。最初の授業で参考文献については指示する。
 具体的な法領域としては、①労働時間、②雇用機会均等・女性保護・女性活躍推進、③非正規雇用(有期、パート、派遣)・非正規公務職、④育児・介護、⑤最低賃金・雇用保険などの雇用セーフティネット、⑥若年者雇用、⑦高年齢者雇用、⑧雇用によらない働き方や兼業副業の推進などが挙げられる。法の実現手法としては、伝統的な強行法規や罰則のほかに、行政指導や違反企業名公表といったいわゆるソフトローも活用されているが、現状の評価とあるべき規制手法の分析が課題となる。さらに、労働立法の進め方についても、厚生労働省の審議会における労働組合と使用者団体の参加が重視されてきたが(日本も批准しているILO144号条約参照)、その評価と近年のトップダウン方式の分析、そこにおける議会の位置づけなど、日本の民主主義の現状も検討しなければならない。労働政策立法あるいは労働立法政策に関する比較法的検討も重要となる。

 以上の学習・検討を通じて、法律学・政治学の総合的な知識を修得し、大局的見地に立ってものごとを総合的に判断する能力を養うことを目指す。

 ゼミ自体への積極的な参加とともに、各種行事(合宿、プレコン、コンパ等)にも積極的に参加すること。

This seminar aims to analyze the current labour law policies.

到達目標 問題の発見と分析、およびディベートができるようになる。
教科書 学部の労働法の講義で使用している教科書、参考書。その他ゼミ中に適宜指定する。
参考書・参考資料

適宜情報提供するが、労働政策の検討を通じて考えていただきたい、労働法の基礎理論にかかわる文献を挙げておく。

和田肇『労働法の復権――雇用の危機に抗して』(日本評論社、2016年)

西谷敏『労働法の基礎構造』(法律文化社、2016年)

成績評価方法 ①8割以上出席していることが、大前提。欠席する場合には、事前に届け出ること。届出がない場合には、原則として欠席とする。遅刻・早退は、20分以上は欠席とする。
②レポートの水準が合格点に達しているか。
③ゼミに積極的に参加しているかどうか。
履修条件

事前に選考を行っている。

労働法の講義を受講すること(3~4年次)。
意欲的に勉強に取り組む学生を希望する。

授業時間外学習の指示 *報告の事前準備を十分に行うこと。報告テーマに関する文献を集め、整理検討し、プレゼンテーション用の文書をまとめること。
質問への対応方法 *メールで連絡をいただければ、時間を調整します。→2020年4月17日追記:時間調節のあと、Zoomで対応します。
その他の注意

ゼミ自体への積極的な参加とともに、各種行事(合宿、コンパ等)にも積極的に参加すること。

*2020年4月10日追記:春学期の授業はオンラインで行われる。また授業開始から1週間はオンラインのための準備期間とされている。本ゼミは4月21日から開始されることになるが、Zoom(テレビ会議用ソフト、無料)を使う予定である。昨年度と同様に毎回のゼミの「ページ」を作成するが、そこに報告レジュメ(前日までには送信するようにしてほしい)とZoomの会議用URL等も記載する。各自がパソコン、スマホあるいはタブレットに、Zoomのアプリをダウンロードして準備をしておいてほしい。また、授業が始まるまでに、本要綱の下記にあるURLで、コース登録を済ませておくようにお願いする。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 テーマ研究: グループに分かれてテーマを設定して、その調査結果を報告し、クラス全体で議論する。労働法政策の各テーマを中心に学習する。 テーマについて調査を行い、プレゼン資料をまとめる。 とくにありませんが、作業を進めるうえで役立ちそうな文献は、Canvasを通じて適宜情報提供します(以下同様)。
2 ディベート: 裁判となった事例をモデルにして、原告側と被告側に分かれて、基本的論点を確認したうえで、ディベートを行う。労働紛争の解決をめぐる法解釈論を通じて、法政策はどのようにあるべきかをクラス全体で考える。 裁判で争われている主要論点について、学説・判例を調べて、原告側・被告側のそれぞれの視点から立論・反駁等を考える。
3 テキスト批評: 基本的に各自1つの本あるいは論文を決めて、それぞれのテキストを要約し、批評を行い、クラス全体で議論を行う。労働法政策に関する基本テキストを学習する。 担当することになったテキストを要約するとともに、関連する文献を読みながら、批評としてまとめる。

  ※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/9ELN3G

コースサマリー:

日付 詳細