コース要綱

国際政治学(International Relations)

[講義基本情報]

教員: 三浦 聡 (MIURA, Satoshi)
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: V期
対象年次: 3・4年
開講時限: 火3 火4
単位数: 4
必修の有無:
教室:

遠隔(デジタル)授業

 

講義概要

【2020.4.18更新:現況に鑑みて、COVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミック(世界的大流行)を事例として取り上げます。】

日本、アメリカ、中国などの外交をはじめとする国際政治に関心を持っていても、それらをどう読むかは難しいと感じる人は多いかもしれません。本授業は、そのような受講者を対象として、国際政治について、単なる感情や感想を越えて理論的・分析的・戦略的に考えるための基礎的な能力を養うことを目的とします。

分析能力を養うためには、国際政治学の様々な概念や理論を理解するだけでなく、それらを使って現実を分析することも必要です。調理器具についての知識をいくら得ても、実際に調理がうまくなるわけではありません。この授業は、教員が国際政治の様々な道具(理論、概念など)と食材(国際政治のできごと)を示して、受講者が自分なりの調理をする(分析をする)ことを行います。授業では、主な食材(重要なトピック)として、米中関係(東アジア国際秩序)と持続可能な開発を選び、それぞれをどう捉えるかを検討します。

This course aims at cultivating the interests and abilities of students to think theoretically, analytically, and strategically by applying concepts, frameworks, and theories of International Relations to current world affairs, especially U.S.-China relations (and East Asian international order more broadly) and sustainable development.

到達目標

1. 思考力の涵養:これは、国際政治の基本的な理論や概念(道具)を理解し、それをさまざまなできごと(食材)に適用して、国際政治を分析・説明・理解(調理)できるようになることを意味します。

2. 社会的能力技能の向上:これは、ディスカッションやコミュニケーションの能力の向上を意味します。本授業では受講者によるグループワークを多く取り入れます。

教科書

なし

参考書・参考文献

【2020.4.18更新:現況に鑑み、国際政治の理論を学ぶ際に、以下を踏まえることにしました。】

  • Daniel W. Drezner, Theories of International Politics and Zombies, Revived Edition (Princeton: Princeton University Press, 2015). (主に37-74頁、補完的に75-86、95-136頁を予定。購入する必要はありません。詳しくは、担当教員に連絡のこと。)

適宜案内します。さしあたり、以下を参照(教科書ではないので、必ずしも購入する必要はありません)。

【2020.4.20更新:以下の新刊書もお勧めします。

  • 詫摩佳代『人類と病――国際政治から見る感染症と健康格差』中公新書、2020年。

 

  • 村田晃嗣ほか『国際政治学をつかむ【新版】』有斐閣、2015年。
  • 鈴木基史『グローバル・ガバナンス論講義』東京大学出版会、2017年。

また、教科書的ではありませんが、刊行から半世紀を経てもまったく色褪せない非常に刺激的な読み物として、以下を推薦します。

  • 永井陽之助『平和の代償』中央公論社、1967年。

なお、グローバル・ガバナンスに関連して、関心の向きには担当教員が執筆した以下の論文を斜め読みしてみても良いかもしれません。

  • 三浦聡「持続可能な開発のトランスナショナル・ガバナンス――権威の多元化と新たなガバナンス・モード」『国際法外交雑誌』第116巻第2号(2017年8月)、44-74頁。
  • Ansell, Christopher, and Satoshi Miura. "Can the power of platforms be harnessed for governance?Public Administration (2020), 261-276.
成績評価方法

【2020.4.18更新:変更の予定です。詳細は追ってCanvasでアナウンスします。】

1. 期末試験、2. 平常点。

2には、a. 授業参加(単なる出席ではなく、ディスカッションやグループワークへの積極的参加)、b. クイズへの(筆記形式での)回答、が含まれます。

ただし、受講者数次第では、受講者に不利にならないようできるだけ配慮しつつ、変更を加えることがありえます。

履修条件
  1. (日本を含む)世界で起きている様々な出来事に関心を持っていること。
  2. 本授業は、楽をして単位を取得したい学生にも、(「到達目標」に鑑みて)ディスカッションに真剣に参加しない学生にも、向いていません(なお、受講者が意見を自由に交わし、ディスカッションを楽しめる環境づくりにはできるだけ配慮します)。
授業時間外学習の指示 授業時間外学習用の「読み物」を適宜指示します。
質問への対応方法 授業終了後に教室で質問に対応します。また、必要に応じて、他の時間に個別に対応します。
その他の注意

【2020.4.20更新:

  • Canvasを主に利用し、必要に応じてNUCTで補完します。
    • 受講者数や受講者の皆さんのネット環境等を踏まえつつ、状況が許せばZoomを用いて授業を行うかもしれません。
    • 受講者ひとりひとりのネット環境を把握する目的で、アンケートを行うかもしれません。
  • 担当教員に連絡を取りたい場合は、Canvas上の本授業ページの「ファイル」タブをクリックし、その中にあるファイルを確認して下さい。
  • 受講者の皆さんに連絡することがありうるので、本要綱ページ下部にあるメンバー登録のURL経由でメンバー登録を4月20日(月)までに必ず行って下さい
  • 4月21日(火)の授業については、下の「講義内容」を参照して下さい。
  • それ以降の授業も、できるだけ通常授業と同じ火曜3・4限の時間帯を利用することを考えています(あくまでも予定です)。
  • デジタル授業は初の試みなので、試行錯誤による改善を目指したいと思います。

 

  • 本授業は、予め決められた予定・計画を忠実に遂行する授業とは異なり、国際政治の様々な動向や受講者の反応などを踏まえて、授業の内容と形式を柔軟に組み立てながら進めます。詳しくは初回の授業で説明し、体験してもらいます。
  • 配布資料を印刷する代わりにPDF化して、授業サイトにアップロードします。授業中にPDFを読むためのデバイス(パソコン、スマートフォン、タブレット等)を持参して下さい。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1: 4/21
  • 詳細は「課題」欄を参照のこと。
  • 復習:「本日の資料」の再読
  • 予習(任意):余裕があれば、Dreznerを斜め読みするのをお薦めします。
2: 4/28
  • 13時に課題を掲示予定です。
  • 復習:「本日の資料」の再読
  • 予習(任意):余裕があれば、Dreznerを斜め読みするのをお薦めします。
5/5 こどもの日  
3~8 国家間関係
  • 最新状況および4/21と4/28の課題への回答を踏まえ、追って掲示します。

米中関係を中心として、国際政治学の諸理論を学び、国際秩序のゆくえについて考えます。

授業内容の復習
9~15 グローバル・ガバナンス
  • 最新状況および4/21と4/28の課題への回答を踏まえ、追って掲示します。

「持続可能な開発目標(SDGs)」について学び、持続可能な開発のグローバル・ガバナンスについて考えます。

授業内容の復習

※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/BDFW9A

コースサマリー:

日付 詳細