コース要綱

日本法制史(Japanese Legal History)

[講義基本情報]

教員: 伊藤 孝夫 (ITO Takao)
その他の教員: なし
科目種別: 講義
開講時期: Ⅲ期
対象年次: 2年
開講時限: 金2・3
単位数: 4
必修の有無:
教室: -

 

講義概要

日本法の歴史的展開過程を概観する。本講義の主要な意図は、日本法の形成・転換過程の検討を通じ、現行日本の法体系を、時間軸に沿って、相対化して理解する視点を提供することにある。

This course surveys the process of the historical development of Japanese Law.

到達目標

日本法の展開を、歴史の全般的な発展過程と有機的に結びつけて理解できるようになる。
現行日本法の構造を、歴史的位相の下に正確に位置づけ把握できるようになる。

教科書

浅古弘・伊藤孝夫・植田信廣・神保文夫編『日本法制史』(青林書院)

参考書・参考資料

水林彪ほか編『新体系日本史2 法社会史』(山川出版社)
村上一博・西村安博編『史料で読む日本法史 新版』(法律文化社)
川口由彦『日本近代法制史 第2版』(新世社)
山中永之佑監修『日本現代法史論』(法律文化社)

出口雄一ほか編『概説 日本法制史』(弘文堂)
高谷知佳・小石川裕介編『日本法史から何がみえるか』(有斐閣)

成績評価方法

筆記試験による。

履修条件 とくになし。
授業時間外学習の指示 幅広く、関連書籍を読むこと。
質問への対応方法 メールにより質問に応ずる。
授業実施方法

このCANVASの機能を用い、順次、講義内容に関する文書ファイル(講義サポート)を掲示することで行います。

教科書(浅古他編『日本法制史』)は入手してください。

講義サポートは、教科書の記述を基礎としつつ、教科書とは焦点を変えたり、異なる観点を呈示したりして、理解を深めることを目的とします。

メール等により、随時、質問を受けます。

途中、「課題」を提出してもらうことを予定しています。

 

さきのシラバスでは、講義レジュメにあたるものは配布しない、としていました。本来はたいへん「アドリブ」の多い講義スタイルで、内容を固定させないように、むしろ留意しているのですが、今回はやむを得ず、講義の中心部分を、固定して文書で提示します。

こうした講義方式は、初めての経験で(皆そうだと思いますが)、試行錯誤となるでしょうが、途中で適切な方法が見つかれば、それも取り入れたいと考えています。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ

前近代日本の法体系・法秩序の特質

古代・中世・近世において、近代法とは「異質」だが、それ固有の論理構造をそなえた法体系・法秩序が作動していたことを確認し、検討する。
(1)
序論・日本列島上の国家形成

(2)律令国家と法

(3)王朝国家と法

(4)鎌倉期の国家と法

(5)室町期の国家と法

(6)近世国家の創出

(7)近世の法と社会

(8)土地法の史的展開

(9)家族法の史的展開

(10)契約法の史的展開

(11)第一部まとめ

近代日本法の形成

明治前期に焦点をあて、西欧法体系の導入過程を、日本固有の法体系・法秩序との連続・不連続にも留意しながら検討する。
(12)
明治国家機構の形成①・王政復古

(13)同②・維新政権

(14)同③・明治太政官制の模索

(15)私法秩序の形成

(16)裁判制度の形成①・裁判所の誕生

(17)同②・司法制度の確立

(18)内閣制度の成立(憲法制定前史)

(19)明治憲法の成立

(20)民法典の編纂

(21)第二部まとめ

近代日本法の成立とその変容過程

明治中期における諸法典の整備を経て、社会変動との相互作用の下に展開していく法の変化を、第二次世界大戦後の法制改革期までの時期にわたって検討する。
(22)
立憲制の展開①・初期議会から桂園時代まで

(23)同②・大正期政党政治の発展

(24)民・刑事法の展開

(25)社会運動と法の再編

(26)経済法の展開

(27)立憲制の崩壊

(28)明治憲法体制の終焉

(29)占領下の法制改革

 ※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/7X4B3D

コースサマリー:

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