コース要綱

法哲学 Philosophy of Law

[講義基本情報]

教員: 松尾陽 Yoh Matsuo
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: V期 VII期
対象年次: 3年 4年
開講時限: 月2 月3
単位数: 4
必修の有無:
教室: 未定

 

講義概要

本年度は、(歴史上の)有名な哲学者の書物を紹介する形で、法哲学の重要問題について説明を加える。

特定の書物に焦点をあてるため、法哲学全体の理論的な体系的な講義は行わない。薄く広い内容というよりも、深く狭い内容となる。

This year, I will explain basic ideas and concepts in philosophy of law by focusing on the books written by famous philosophers and thinkers.

By doing so, this lecture will be deep and narrow, not shallow and wide.

This lecture will be conducted in Japanese.

到達目標  

基本的には、授業の中で何が重要であるのかについては、可能な限り明示していく。

各論者の有名なコンセプトだけを、そのコンテクストから引きはがして説明する理論的方法よりも、そのコンテクストへと埋め込みなおす方法が採用される。

 

 

 

教科書

なし

参考書・参考資料

なし(各講義回で指示する)。以下は、一般的な法哲学の教科書である。

・田中成明『現代法理学』(有斐閣)978-4641125483

・平野仁彦・亀本洋・服部高宏『法哲学』(有斐閣アルマ) 978-4641121485

・宇佐美誠・瀧川裕英・大屋雄裕『法哲学』(有斐閣) 978-4641125674

・田中成明『現代法理学』(有斐閣)978-4641125483
・平野仁彦・亀本洋・服部高宏『法哲学』(有斐閣アルマ) 978-4641121485
・宇佐美誠・瀧川裕英・大屋雄裕『法哲学』(有斐閣) 978-4641125674

成績評価方法 期末試験100%
(履修取り下げ制度、採用する)
履修条件 ニュースを見て、世の中のことをよく考えてみてください。また、世の中に対する無関心な人は、無関心であることの正当化根拠を考えてみてください。考える人のみを歓迎します。
授業時間外学習の指示 *どの哲学者の文献でもよいから読む。
質問への対応方法 *授業後の質問は、基本的に、いつでも受け付けている。また、月曜日の4限目に質問を受け付ける(事前のアポイントメント必要)。
その他の注意 私語禁止、授業中のスマホ・携帯の利用の禁止(特に許可した場合は除く)。飲み物はOK。食事は駄目(眠気覚ましのガムはOK)

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 ソクラテス・プラトンを読む(1)


哲学とは何か

自然哲学・人間哲学

2 ソクラテス・プラトンを読む(2) ソクラテス裁判
3 フランス・ドゥ・ヴァールを読む(1)

アリストテレスの「政治的動物」

本能としての攻撃(コンラート・ローレンツ)

「政治」をするサル

4 フランス・ドゥ・ヴァールを読む(2)

共感する動物

ドゥ・ヴァールの議論の限界。

法を使う動物としての人間の意義

5 ルソーを読む(1)

人格破綻者(?)としてのルソー

社会契約論の潮流

ルソーの社会契約論

6 ルソーを読む(2) 近代的・反近代的側面
7 マルクスを読む(1)

≪資本主義≫の定式化とその批判

上部構造/下部構造

8 マルクスを読む(2)

疎外論

物象化論

ウェーバーとの違い

9 ベンサム/J・S・ミルを読む(1)

ミルのベンサム理解

功利主義

10 ベンサム/J・S・ミルを読む(2) 自由論
11 ジョン・ロールズを読む(1)

ロールズの課題

社会の基礎構造

12 ジョン・ロールズを読む(2)

ロールズの出発点

公正としての正義

自尊

13 ジョン・ロールズを読む(3)

ロールズの正義

正義の二原理(格差原理)

貢献概念の排除

14 ジョン・ロールズを読む(4)

ロールズの方法

原初状態論

15 フリードリッヒ・ハイエクを読む

リバタリアニズム(1)

自生的秩序

市場

16 ノージックを読む

リバタリアニズム(2)

自己所有論

右派・中間派・左派

自己所有論の限界

17 サンデルを読む コミュニタリアニズム(1)
18

マッキンタイアを読む

コミュニタリアニズム(2)
19 キム・リッカを読む(1)

ロールズ以後のリベラリズム(1)

コミュニタリアニズムとの融合

多文化主義

20 キム・リッカを読む(2)

ロールズ以降のリベラリズム(2)

多文化主義のさまざまな形(クカサス、ギャルストン)

多文化主義の限界

21 トックヴィルを読む(1)

ロールズ以外の問題提起

ギゾーの生徒としてのトックヴィル

民主化の行き着き先

22 トックヴィルを読む(2)

トックヴィルとルソー

心の習慣

23 ハンス・ケルゼンを読む(1)

世紀末ウィーンとケルゼン

イェリネックと純粋法学

 

24 ハンス・ケルゼンを読む(2)

価値相対主義

民主主義

25 カール・シュミットを読む(1)

憲法と憲法律(ケルゼンとの違い)

「政治的なるもの」の概念

26 カール・シュミットを読む(2)

決断主義、規範主義、具体的秩序思考

保守主義的法思想

*時間があれば、ミュラーの議論の紹介

27 フランシス・フクヤマを読む(1)

歴史の終わりテーゼ

ポスト冷戦後の政治構造

28 フランシス・フクヤマを読む(2)

健全な国家の三要件

アイデンティティ

29 ユヴァル・ノア・ハラリを読む(1) ホモサピエンスとしての人間
30 ユヴァル・ノア・ハラリを読む(2) 未来のゆくえ
 

※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/FY6JB6

コースサマリー:

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