コース要綱

民法Ⅴ(家族法) Civil Law V (Family Law)

[講義基本情報]

教員: 金子 敬明 Yoshiaki Kaneko
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: Ⅵ・Ⅷ期
対象年次: 3・4年
開講時限: 水1・2
単位数: 4
必修の有無:
教室: -

 

講義概要

この授業では、民法第4編・親族及び第5編・相続の領域(この2つはまとめて「家族法」と呼ばれることが多い)で生じる法的諸問題について学ぶ。

This course aims to deepen the students' understanding on contemporary legal problems concerning family and inheritance.

到達目標

この授業では、受講者が授業終了時に、以下の知識・能力を身につけていることを目標とする。

1. 民法第4編、第5編および関連する戸籍法、家事事件手続法などが規定する諸制度に関する、専門的な知識を獲得する。

2. 家族法の重要判例について、何が法的な問題点かを説明することができる。

3. 夫婦、親子、相続に関する法律問題について、民法その他の諸法の規定を当てはめて解決することができる。

4. 現行の家族法に関する諸制度にどのような問題点があり、その改善のためにどのような策が考えられるかを議論することができる。

教科書

特に指定しない。Canvasにアップしたレジュメを用いて授業をするので、プリントアウト等して、授業中参照できるようにしておくこと。

参考書・参考資料

・前田陽一ほか『民法 親族・相続』(第5版、有斐閣リーガルクエスト、2019年) or  窪田充見『家族法 民法を学ぶ』(第4版、有斐閣、2019年)

・青竹美佳ほか『民法⑤親族・相続 判例30!』(2017年、有斐閣)or 水野紀子=大村敦志編『民法判例百選Ⅲ(第2版)』(2018年、有斐閣)

成績評価方法 定期試験により評価する。100点満点で60点以上を合格とする。
履修条件 特になし。ただ、民法の財産法分野をよく復習しておいて欲しい。総則、物権、債権は、各所で係わる。
授業時間外学習の指示 *授業内容を復習するとともに、各回ごとに予習範囲として指定する、参考書の該当箇所を、事前に読んでおくこと。
質問への対応方法 *授業の休み時間および終了後に教室で応じる。また、メール等でアポイントメントをとれば、別の時間にも対応する。
その他の注意

 

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 序論1

1.本講義がカバーする範囲
2.家族法の変遷
3.親族概念

2 序論2 1.家事事件の処理手続
2.戸籍制度の概要
3

第1部親族法

1章婚姻
1.婚姻の効果(1) 人格的関係
2.婚姻の効果(2) 財産的関係
4 同上 1.婚姻の要件(1) 婚姻障害
2.婚姻の要件(2) 婚姻意思、届出
5 第2章親子関係 1.母子関係
2.父子関係(1) 嫡出推定制度
6 同上 1.父子関係(1) 嫡出推定制度(続き)
2.父子関係(2) 認知制度
7 同上 1.養親子関係(1) 普通養子
2.養親子関係(2) 特別養子
8 同上 1.生殖補助医療のテクニック
2.生殖補助医療で生まれた子の親子関係
9 第3章 親権 1.親権者
2.親権の内容
3.親権の喪失・停止
10 第4章 離婚 1.離婚制度の概要
2.協議離婚
3.裁判離婚
11 同上 1.裁判離婚(続き)
2.離婚の効果(1) 財産分与
3.離婚の効果(2) 未成年子の監護
12 同上 1.離婚の効果(2) 未成年子の監護(続き)
2.子の引渡し請求
13 第5章 婚姻類似の関係 1.婚約
2.内縁
3.自由結合
14 第6章 後見保佐補助 1.未成年後見
2.成年後見
3.保佐・補助
4.任意後見制度
15 第7章 扶養
第8章 氏をめぐる諸問題
1.扶養
2.婚姻費用の分担
3.選択的夫婦別氏制の立法提案
16 近時の親族法改正の動向

1.特別養子法の改正

2.親子関係法の改正提案

3.親権法の改正提案

17 第2部 相続法
序論
1.相続法の概観
2.相続の開始
18 第1章 法定相続
 相続人
1.法定相続人の範囲
2.代襲相続
3.相続欠格、相続人の廃除
19

同上

1.相続人の選択権
2.相続人の不存在
20 Ⅱ 相続財産の範囲 1.物権をめぐる問題
2.債権・債務をめぐる問題
21 同上 1.契約上の地位をめぐる問題
2.無権代理と相続
3.生命保険金請求権
4.祭祀財産
22 Ⅲ 相続分の確定 1.相続分割合
2.具体的相続分
3.相続分の譲渡
23 Ⅳ 遺産共有 1.遺産の管理・利用
2.遺産の清算
24 Ⅴ 遺産分割

1.遺産分割の対象財産と当事者

2.協議分割

25 同上 1.協議分割(続き)
2.審判分割
26 第2章 遺言
 遺言
1.遺言の種類
2.遺言能力
3.遺言の執行
27 Ⅱ 遺贈 1.遺贈の諸分類
2.遺贈の承認・放棄
3.「相続させる」旨の遺言
28

同上

 遺留分

1.遺言処分と権利変動
2.遺留分権利者
3.遺留分侵害額の算定
29 同上 1.遺留分侵害額請求権の行使
2.遺留分侵害額請求権の限界
30 まとめと評価

※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。

https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/Y8HCAF

コースサマリー:

日付 詳細