コース要綱

2017 特殊講義(法曹養成演習Ⅲ(実務基礎))

教員: 上松 健太郎
その他の教員:
科目種別:
開講時期: 秋学期
対象年次: 3年
開講時限: 水曜日5限
単位数: 2単位
必修の有無:
教室:

 

講義概要 実務法曹として働き続けるための土台となる諸々を概観します。
実定法の解釈論や事例問題を扱うこともありますが、これらよりももう少し抽象的なところが中心テーマです。
実務法曹の具体的な毎日を紹介します。具体的な案件を解決するために、どのように考え、どのように調べ、どのように作業するか、といったことです。これらの実務上のスキルやノウハウが、法制度や法理論とどのようにつながっているか、をお伝えしたいと思います。
到達目標 実務法曹として働き続けるための土台を身につけること
実務法曹を目指す動機を確認すること
実務法曹の仕事を、単に具体例からではなく、法制度や法理論といった抽象的なレベルから理解すること
教科書 なし
参考書・参考資料 なし
成績評価方法 平常点及びレポートによる
履修条件 特になし。
ただし、民事法、刑事法、公法のごく基本的な知識及び考え方を習得していることを前提として講義を進めます。民法、民事訴訟法、刑法、刑事訴訟法、憲法あたりを履修していれば問題ありません。
その他の注意 毎回の講義は、主に質疑応答やグループ作業などによって進めていきます。主体的に参加しないと意味の薄い講義です。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 導入(1) 導入(1) ガイダンス
・本講義の目的をお話しします。
・講師が受講生に求めることをお話しします。
・成績評価の方法をお話しします。
・本講義からの収穫を増やすためのコツをお話しします。
・受講生の皆様からの要望を伺います。要望内容によっては、第2回以降の講義を大幅に組みかえる可能性もあります。
2 導入(2) 導入(2) 実務法曹の毎日と、法知識という道具
・私を含め、何人かの実務法曹の毎日を具体的に紹介します。
・実務法曹の毎日において、法知識がどのように活きるかをお話しします。
・実務法曹の毎日において、法知識以外に必要となる諸々のことを紹介します。
・実務法曹として働き続けるために必要なことを、法学部、法科大学院、司法試験受験などによって、身につけていくためにはどんなことに気をつけるとよいか、考えてみます。
3 総論(1) 総論(1) 法制度から考える実務法曹の役割
・日本の法制度を概観します。特に、民事裁判と刑事裁判の典型的な流れをたどります。
・弁護士、裁判官、検察官という法曹三者が、それぞれどのような役割を担っているかを確認します。
・法曹三者以外に、どのような人々が、日本の法制度を支えているのかを考えてみます。
4 総論(2) 総論(2) 権利・事実・証拠の三層構造
・権利・事実・証拠という三層構造を説明します。
・権利・事実・証拠という三層構造が、民事裁判及び刑事裁判に、どのような形で現れるのかを確認します。
5 民事法(1) 民事法(1) 「法律関係を論ぜよ。」とは何か?
・民事実体法の事例問題の問題文にしばしば登場する「法律関係を論ぜよ。」の意味を考えます。
・いくつかの事例問題を題材に、そこで問われている「法律関係」について考えます。
6 民事法(2) 民事法(2) 実体法と手続法
・民法と民事訴訟法の関係を考えます。
・民事訴訟法を学ぶ際に、民法との繋がりを考える、ということの具体例を紹介します。
7 民事法(3) 民事法(3) 司法試験にチャレンジ
・司法試験の問題を題材に、法の三層構造や民法と民事訴訟法の繋がりなどを考えます。
・司法試験という試験がどのような試験なのかを考えます。
・法科大学院での時間の過ごし方と司法試験の関係を考えます。
・司法試験に向けた受験勉強と実務法曹としての毎日との関係を考えます。
8 刑事法 刑事法 国家刑罰権と問責対象行為
・「殺人罪で有罪となる」とはどういう意味なのかを考えます。
・犯罪の成否を、権利の存否の枠組みで考えるため、国家刑罰権という概念をお話しします。
・刑事裁判の実際をお伝えした上で、問責対象行為を大切にすることを強調します。
9 公法 公法 垂直方向の権利関係に対する感覚を養う
・公法という分野の特徴を考えます。
・「人権」「正義」などの感覚が、実務法曹の仕事において、しばしば重要な役割を果たすことをお話します。
・公法の事例問題(憲法・行政法)においては、いったいぜんたい何が問われているのかを考えます。
10 技法(1) 技法(1) 条文と判例の使い方
・法律の世界において、条文と判例が大変強力な力を与えられていることを、法制度から確認します。
・実務法曹にとって、条文と判例がもっとも基礎的な道具であることを確認します。
・条文と判例の基本的な使い方を学びます。
11 技法(2) 技法(2) 文書作成技術と法文書作成技術
・実務法曹の仕事において、文書作成が大きな割合を占めていることを確認します。
・(法文書に限られない、一般的な)文書作成の技術を学びます。
・法文書の特徴を確認し、法文書独自の作成技術を学びます。
12 技法(3) 技法(3) 実務法曹を助けてくれるいろいろな道具
・実務法曹が仕事に取り組むには、様々な道具を活用できることをお話します。
・私自身が実際に使っているいくつかの道具を紹介します。
・今後、実務法曹の仕事を助けてくれそうな道具のことを考えてみます。
13 まとめ(1) まとめ(1) 法科大学院と司法修習を、どう過ごすか?
・法科大学院と司法修習がどのようなものかをお話します。
・法科大学院と司法修習から得られる収穫を増やすための戦略を考えます。
14 まとめ(2) まとめ(2) 変化し続ける社会の中で、法律をどう活かすか?
・直近20年の社会の変化を概観し、今後20年の社会の変化を予想します。
・直近20年の社会の変化が実務法曹に与えた影響から、今後20年の社会の変化が実務法曹に与える影響を考えます。
・今から5年後以降、自分がどんなことにどんなふうに関わっていきたいのかを考えます。
15 レポートを課す

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Assignments Summary:

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