コース要綱

2017 ドイツ法

教員: 大西楠テア
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: 夏季集中
対象年次: 3,4
開講時限: 9月11日(月)3~4限,
12日(火)・13日(水)2限~5限,
14日(木)2限~4限,
15日(金)2限~3限
単位数: 2
必修の有無:
教室: -

 

講義概要 日本法は西洋近代法を継受して成立しており、いわば比較法の精華であるといえます。日本にとって母法の一つであるドイツ法を知り、ドイツ社会における法の実践を学ぶことは、翻って日本法の理解を深めることにつながります。この授業ではドイツにおける公法学の成立と発展を歴史的に概観するとともに、連邦憲法裁判所の判例を中心的に、現代ドイツの法秩序を検討します。ドイツの憲法実践と憲法学を日本のそれと対比する作業を通じて、現代ドイツそして日本の法と社会を批判的に評価すること目指します。
到達目標 ドイツの公法学史と現代ドイツ憲法について基礎的知識を獲得します。ドイツ法について得られた知見をもとに、日本法および日本の法実践について批判的に評価する力を身につけてもらいます。
教科書 教科書は指定せず、教材としてプリントを配布します。
参考書・参考資料 高田・初宿『ドイツ憲法集』第七版、信山社、2016年
村上・守矢・マルチュケ『ドイツ法入門』第8版、有斐閣(2012)
成績評価方法 原則として最終日に行う筆記試験によって評価しますが、任意で提出するレポートによって加点をします。但し、受講者の人数が20名未満の場合にはレポート試験に切り替える可能性あります。
筆記試験では基礎的知識の確認40%、出された課題に対する分析力・記述力60%となるような問題を作る予定です。
授業内で小テストを実施して知識を確認し、筆記試験に先立って知識の定着度を確認できる工夫を行います。但し、小テストを提出したこと自体は成績評価には影響しません。
履修条件 日本国憲法、比較憲法を既に受講しているのが望ましいです
その他の注意 授業の中でランダムに学生をあてて、配布プリントの内容や前回の授業内容の理解度を確認する質疑応答を行うことがあります。

 

 教科書は指定せず、プリントを配ります。
高田・初宿『ドイツ憲法集』信山社(2016年)を買っておくと便利ですが、授業に必要な条文については授業内にお配りしますので、必須ではありません。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 イントロダクション、現代ドイツ憲法の基礎知識 現代日本においてドイツ法を学ぶ意義について解説した後、基本法の統治構造と諸原理を概観する(『ドイツ法入門』第4章に相当する内容) 基本法の統治構造について知識を定着させる
2 戦後ドイツと連邦憲法裁判所(1) 連邦憲法裁判所の構成と司法制度全体における地位、連邦憲法裁判所への提訴の三類型を概観する 日本国憲法上の違憲立法審査権について知識を確認しておく
3 戦後ドイツと連邦憲法裁判所(2) 戦後ドイツにおける連邦憲法裁判所による法発展を概観し、『ドイツの憲法判例』に収録された憲法判例をいくつか解説する 戦後ドイツにおける法システムの憲法化について知識を定着させる
4 連邦の統治組織 連邦議会と連邦参議院、連邦政府と連邦大統領
の権限について、『ドイツ憲法集』の条文に照らし合わせながら、また、具体的な事件も紹介しつつ、解説する
連邦国家における上院・下院の意義について知識を定着させる
5 ヨーロッパ統合とドイツの憲法秩序 現代ドイツにおいては、国際法、ヨーロッパ法、ドイツ法という多層的法秩序が生じていること、また多層的法秩序における法の解釈・適用の問題について解説する ヨーロッパ法の基礎知識を確認する
6 ドイツ公法学の歴史(1) 近代国家成立以前のドイツの前近代法、法源の問題について解説する 配布プリントの指定箇所を読んでくる
7 ドイツ公法学の歴史(2) ドイツの初期立憲主義、後期立憲主義について解説する 配布プリントの指定箇所を読んでくる
8 ドイツ公法学の歴史(3) ドイツにおける国家統一、ドイツ帝国の成立について解説する 配布プリントの指定箇所を読んでくる
9 ドイツの近代法学(1) 自然法的法典編纂とサヴィニーの歴史法学、とりわけティボー・サヴィニー論争について解説する 配布プリントの指定箇所を読んでくる
10 ドイツの近代法学(2) ドイツの近代私法学の発展について解説する 配布プリントの指定箇所を読んで来る
11 ドイツ公法学の歴史(3) ドイツにおける近代的公法学の成立について解説する 配布プリントの指定箇所を読んで来る
12 ドイツ公法学の歴史(3) ドイツ帝国の集権化と公法学における非実証主義の台頭について解説する 配布プリントの指定箇所を読んで来る
13 ドイツ公法学の歴史(3) ワイマール憲法の成立と、ワイマール期における憲法学の方法論論争について解説する 配布プリントの指定箇所を読んで来る
14 授業のまとめ ナチスの台頭と敗戦について概観した後、ドイツ公法学の成立と発展を総括する
15 授業内試験 最終授業内に筆記試験を実施する

 

Assignments Summary:

日付 詳細