コース要綱

2017社会保障法基礎研究(社会保障法の理論と課題) Basic Research on Social Security Law

[講義基本情報]

教員: 中野妙子 Taeko NAKANO
その他の教員:
科目種別: 講義 Lecture (in Japanese)
開講時期: 秋学期 2nd semester
対象年次:
開講時限: 金3 金4 Fri 3/4
単位数: 4
必修の有無:
教室: -

 

講義概要

社会保障は、疾病、高齢、障害など、私たちの生活の様々な局面に密接に関わる問題である。例えば、病気になって病院で受診したときに、私たちが比較的安価な額を支払うだけで治療を受けることができるのは、医療費を支える社会保険制度として医療保険制度が存在するおかげである。

わが国の社会保障制度は、少子高齢化の進展、経済の低成長、社会保障財政の悪化などを背景として、重大な変化の時期に差し掛かっている。1990年代後半から行われた社会福祉基礎構造改革、2004年の年金保険の抜本的改革、2006年の医療保険改正、そして「社会保障・税の一体改革」と、制度の再構築が進んでいる。

講義では、わが国の社会保障制度を構成する医療保険、年金保険、労働保険、社会福祉、生活保護の各制度について、その法制度を理解してもらうことを目指す。関連する判例や、現在行われている制度改革の議論にも、適宜触れる。

 

The aim of this course is to help students acquire an understanding of the legal system of the social security system in Japan. It deals with the public health insurance, the public pension insurance, the industrial accident compensation insurance, the social welfare and the public assistance.

This course will be taught in Japanese.

到達目標

・社会保障制度の基本的仕組みを理解するとともに、社会保障制度を巡る法律関係を理解する(研究能力の基礎の涵養)。
・社会保障制度をめぐって生じる法的問題の解決に関する基礎的な知識を身に付ける(総合的問題処理能力の涵養)。
・現在の社会保障制度が抱える問題点を理解し、最新の制度改革の議論に対する関心を深める(総合的問題処理能力の涵養)。

The goals of this course are to
- obtain basic knowledge about Japanese social security system
- solve basic legal questions related to Japanese social security system
- understand the issues of the current Japanese social security system and gain interest in the recent discussion of reform

教科書

加藤智章ほか『社会保障法〔第6版〕』(2015年)有斐閣
岩村正彦・菊池馨実編代『社会保障・福祉六法』(信山社、2016年)

Tomoaki KATO, m.m., Shakai Hosho Ho (Social Security Law), 6th ed., Yuhikaku, 2015.
Masahiko IWAMURA, Yoshimi KIKUCHI, ed., Shakai Hosho Hukushi Roppo (Law of Social Security and Welfare), Shinzansha, 2016

参考書・参考資料

講義中、判例の学習のために、岩村正彦編『社会保障判例百選〔第5版〕』(有斐閣、2016年)をしばしば引用する。


その他の参考文献として、社会保障法の体系的な教科書としては、
・西村健一郎『社会保障法入門〔第3版〕』有斐閣(2017年)
・本沢巳代子・新田秀樹編『トピック社会保障法〔第9版〕』信山社(2015年)
・菊池馨実編『ブリッジブック社会保障法』信山社(2014年)

制度を視覚的に理解するための教材として、
・岩村正彦ほか編著『目で見る社会保障法教材〔第5版〕』有斐閣(2013年)

各論点についてより深く学びたい場合は、
・日本社会保障法学会編『新・講座社会保障法』全3巻法律文化社(2012年)

などの文献があるので、講義の復習やより深い学習に役立ててほしい。
なお、授業開講までに改訂版が出版される可能性に留意してほしい。

Masahiko IWAMURA, ed., Shakai Hosho Hanrei Hyakusen (Cases in Social Security Law), 5th ed., Yuhikaku, 2016.

成績評価方法

期末試験による。

Your overall grade in the class will be calculated according to the term-end examination(100%).

履修条件

本講義は受講生が憲法・民法・行政法・労働法の知識を有することを前提として進めるので、これらの科目を履修してきていることが望ましい。

It is required to have studied Japanese Constitutional Law, Japanese Civil Law, Japanese Administrative Law and Japanese Labor Law in advance.

その他の注意

本講義で取り上げる法律の多くはポケットサイズの六法では収録されていないので、指定の法令集を用意することが望ましい。指定の法令集が今年度から変更となりましたので注意してください。
また、社会保障関係法令は改正が頻繁であるため、最新版を用意することを強く勧める。
指定の法令集を購入しないことに伴う不利益は自己責任で負うこと。

講義中の私語、携帯電話の使用は固く禁じる。

なお、本講義は学部講義(社会保障法)と同一である。

 

Students are strongly recommended to buy the newest edition of "Shakai Hosho Hukushi Roppo".
Keep the silence in the classroom.
This course will be taught in Japanese. 

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 イントロダクション イントロダクション 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
2 総論(1) 社会保障法の概念 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
3 総論(2) 社会保障の目的と機能 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
4 総論(3) 社会保障の方法 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
5 総論(4) 社会保障と憲法(1) 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
6 総論(5) 社会保障と憲法(2) 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
7 年金保険(1) 日本の年金制度の構造 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
8 年金保険(2) 被保険者および保険者 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
9 年金保険(3) 年金給付(1)-通則、老齢年金 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
10 年金保険(4) 年金給付(2)-障害年金、遺族年金 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
11 年金保険(5) 年金保険給付と損害賠償の調整 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
12 年金保険(6) 年金保険の財源 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
13 医療保険(1) 公的医療保険制度の構造
被保険者および保険者
教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
14 医療保険(2) 医療保険給付(1)-傷病手当金、療養の給付(1) 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
15 医療保険(3) 医療保険給付(2)-療養の給付(2)、混合診療 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
16 医療保険(4) 医療保険の財源、高齢者医療 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
17 労災保険(1) 労災保険の適用関係 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
18 労災保険(2) 業務災害の認定 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
19 労災保険(3) 通勤災害の認定 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
20 労災保険(4)

労災保険給付
労災補償と損害賠償の調整

教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
21 社会福祉および介護保険(1) 社会福祉総論(1)-社会福祉法制の展開 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
22 社会福祉および介護保険(2) 社会福祉総論(2)-社会福祉基礎構造改革 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
23 社会福祉および介護保険(3) 介護保険(1)-被保険者および保険者 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
24 社会福祉および介護保険(4) 介護保険(2)-介護保険給付 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
25 社会福祉および介護保険(5) 障害者総合支援制度 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
26 社会福祉および介護保険(6) 児童福祉(1)-保育所の利用 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
27 社会福祉および介護保険(7) 児童福祉(2)-要保護児童の保護 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
28 生活保護(1) 生活保護の基本原理 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
29 生活保護(2) 保護の種類と方法 教科書の該当部分を予習すること。
毎回のレジュメで次回に取り上げる判例を指定するので、予習すること。
30 期末試験

 

 ※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。
https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/HDH3NC

Assignments Summary:

日付 詳細