コース要綱

2017演習Ⅱ・Ⅲ(中野妙子)

[講義基本情報]

教員: 中野妙子
その他の教員: -
科目種別: 演習
開講時期: 通年
対象年次: 3年 4年
開講時限: 金5
単位数: 4
必修の有無:
教室: アジア法交流館セミナールーム5

 

講義概要 わが国の社会保障制度は、少子高齢化の進展、経済の低成長、社会保障財政の悪化などを背景として、重大な変革の時期に差し掛かっています。本演習では、年金保険、医療保険、労災保険、社会福祉、生活保護といった現在の社会保障制度の枠組み、現行法令の解釈について学ぶとともに、現行制度が抱える課題やそれをめぐる改革論を理解することを目的としています。

前期は、高齢者医療や年金保険の一元化など、近年の社会保障制度改革の議論を取り上げ、制度枠組みについて基本的な理解を深めると同時に制度が抱える課題の検討を行います。後期は、学生無年金障害者訴訟や混合診療訴訟など、社会保障法に関わる最近の重要な裁判例を取り上げ、法解釈論上の問題について理解を深めます。

参加者は3名程度のグループに分かれて報告を担当します。毎回、報告グループからの報告を受けたのち、全員で議論を行います。各学期末には、報告したテーマから1つを選んでレポートを作成・提出してもらいます。

正規のゼミの時間外にも、社会福祉施設の見学や他大学との合同合宿といった課外学習を行うことを予定しています。2016年度は特別養護老人ホームおよび障害者就労支援施設を見学し,10月に立教大学との合同合宿を行いました。

到達目標 ・社会保障法制度への理解と興味関心を深める。
・文献資料の発見、課題に関する調査研究、論理的思考・法的思考をする能力を身につける。
・ゼミでの報告・議論を通じて、プレゼンテーションやディスカッションの能力を高める。
・レポート作成を通じて、自分の考えを文章としてまとめる訓練を行う。

教科書 本演習で取り上げる法律の多くはポケットサイズの六法では収録されていないので、岩村正彦・菊池馨実編代『社会保障・福祉六法』(信山社、2016年)を用意してください。指定の法令集が今年度から変更となりましたので注意してください。
後期の演習で取り扱う裁判例については、コピーを配布します。

参考書・参考資料 初回に指示します。

成績評価方法 平常点(報告の内容、議論への参加など)および学期末のレポートにより評価します。
作成してもらったレポートにはできるだけコメントを付けて返却し、フィードバックに努めます。

履修条件 特に設けませんが、憲法・民法・行政法・労働法を履修してきている(するつもりである)ことが望ましいです。

その他の注意 社会保障法に関する事前の知識は不要ですが、興味関心と、自主的に勉強する意欲は必要です。社会保障法未修者には、秋学期に開講される社会保障法の講義を受講することを強く勧めます。

少人数のゼミですから、報告・議論の両面で、一人ひとりが積極的に参加することが肝要です。報告の準備に当たり、グループのメンバーに迷惑をかけるような無責任な態度・行為を取ることは固く禁じます。また、自分が報告担当ではないときも予習をして臨み、質問や意見を積極的に発することを目指してください。

課外学習もゼミの学習の一環と位置付けていますので、できるだけ参加してください。

総じて、少人数制のゼミであることに意義を見出せる人の参加を求めます。

※ オブザーバー希望者も必ず事前に連絡してください。正規受講者の応募人数超過時にはオブザーバーの人数も調整します。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
イントロダクション(春学期 夏学期初回ゼミにて、報告グループ分け、報告テーマの分担、報告スケジュールの決定を行う。
社会保障法制度の概要の学修 社会保障法の各分野につき、簡単な歴史的経緯、制度の運営者、給付の対象者、給付の内容・種類、費用負担(財源)についてまとめ、報告をする。 報告者以外の参加者も、取り上げるテーマについて参考書等で予習をしてから各回のゼミに臨むこと。
社会保障の政策課題の学習 社会保障の政策課題につき、現行制度の仕組み、問題の現状と背景、ならびに現在の対策や議論について調べ、自分たちの意見をまとめ、報告を行う。 報告グループは、報告レジュメを1週間前のゼミで配布する。
報告者以外の参加者も、レジュメをもとに予習をして各回のゼミに臨むこと。
合同合宿 春学期の学習成果を生かし、他大学との合同合宿に臨む。合同合宿の具体的テーマおよび運営方法については授業中に指示する。 報告グループは夏季休業中に報告レジュメを用意し、相手大学に合宿1週間前に送付する。
コメントグループは、夏季休業中にテーマについて予習し、相手大学から送付されてきたレジュメに対するコメントを用意する。
イントロダクション(秋学期) 冬学期初回のゼミにて、報告グループ分け、報告テーマの分担、報告スケジュールの決定を行う。
社会保障に関わる裁判例の学習 近年の社会保障法の裁判例を取り上げ、判決について批判的な検討を行い、自分たちの意見をまとめ、報告を行う。 報告グループは、報告レジュメを1週間前のゼミで配布する。
報告者以外の参加者も、判決文を必ず一読し、レジュメをもとに予習をして各回のゼミに臨むこと。
  期末レポートの作成 秋学期に報告した裁判例の中から一つを選び、レポートを作成する。ゼミでの議論を踏まえてさらに内容を発展させること。  レポートの作成  

 

 ※本コースにメンバー登録を希望する学生は下記URLにアクセスしてください。名大IDとパスワードで認証し、「コースへの登録」ボタンをクリックします。
https://canvas.law.nagoya-u.ac.jp/enroll/PGPKAJ

Assignments Summary:

日付 詳細