コース要綱

2017演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ(古川伸彦)

[講義基本情報]

教員: 古川伸彦
その他の教員: -
科目種別: 演習
開講時期: 通年
対象年次: 2年 3年 4年
開講時限: 金5
単位数: 4
必修の有無:
教室:

 

講義概要

 本演習は,判例,なかんずく比較的近時の注目される裁判例の研究・報告・議論を通じて,刑法解釈学の理解を深めることを目的とする。各回の報告者らが,対象判例を読解・評釈し,それを踏まえて全員で疑問を出し合い(報告第1週目),その疑問に対する答えを提示し,それを踏まえて全員で議論を交わし合う(報告第2週目),というサイクルにより演習を進行する。2017年度は,山口厚『基本判例に学ぶ刑法各論』(成文堂,2011年)を教科書とし,同書に収録・解説された刑法各論分野の判例から対象を選定する。
 通常の演習の時間外には,合同演習(首都圏等の他地域の大学の刑法ゼミと合宿して夏休み期間に実施),東海学生刑法学会参加(中京圏の諸大学の刑法ゼミ所属学生らの主催により例年11月下旬~12月上旬頃に開かれる合同討論会),刑事関連施設見学(本学部の刑事法関係ゼミと合同で不定期に実施)等を予定している。

到達目標

 法学における判例の重要性は自明だが,それを学ぶことは決して容易な作業ではない。なぜなら,判例を理解するためには,その一般論の説示を読むだけでは意味がなく,どのような事実関係に対して,どのような法的判断を示したのか,それは先例との関係でどのように位置づけられるのか,といった検討が必須だからである。しかし,一般講義においては,時間的な制約から,判例を掘り下げて分析する余裕のない場合があることも否めない。
 そこで,本演習は,前記のとおり判例研究報告を2週に分けるスタイルを採り,当該判例につき徹底的に考え抜くプロセスを通じて,皮相的に判例の知識を得るだけでも,一過的に質疑応答をこなすだけでもなく,法的な問題を精確に析出し,論理的に思惟する力を鍛錬することを目指す。

教科書

 山口厚『基本判例に学ぶ刑法各論』(成文堂,2011年)

参考書・参考資料

 参考になるべき資料や文献を自ら探すこと自体,演習の目的の1つである。

成績評価方法

 報告・議論への参加・学習意欲等を中心に,平常点に基づいて評価する。

履修条件

 特になし。

その他の注意

 演習における教員は,受講者らに対して勉学の機会を提供し,学問上の助言を行う職責を果たす者にすぎない。それをどのように活用し,自己の研鑽に役立て,ゼミ組織を運営していくか,全ては受講者らの自主に委ねられている。前記課外活動はもちろん,普段の発表・討議の過程においても,その成果を高めるのも低めるのも,受講者ら自身の創意と協働次第である。現に,報告・議論の進め方は,例年,受講者らの工夫により修正・改良が重ねられている。三人寄れば文殊の知恵という。誰しも,自分一人で完璧を期することなどできない。なれば不足を補い合い,助け合うために,それにより一人では到達できないレベルに力を合わせて辿り着くために,真摯に相手の意見を聞き(自分が黙り込むことではない),率直に相手に意見を言う(相手を遣り込めることではない)。そのやりとりを通じて互いの力を高め合う関係を築こうとする積極的な意欲を持つ者の参加を期待する。

 

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