コース要綱

2017国際政治史

[講義基本情報]

教員: 定形 衛
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: Ⅳ期
対象年次: 2年
開講時限: 火3・4
単位数: 4
必修の有無:
教室: -

 

講義概要  19世紀後半の「帝国主義の時代」以降の国際政治史をヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど地域横断的かつ多角的、複合的な視座から概観する。帝国の形成と植民地政策、帝国の解体と民族の自決、戦争と平和、支配と従属、開発と破壊、人の移動とアイデンティティといった諸問題を中心に国際政治の変動について講義する。また、なぜ国際政治史をまなぶのか。「方法としての国際政治史」などについても十分に講義したい。教員の専攻する旧ユーゴスラヴィアからみた国際政治史をテーマに、大国からの国際政治だけでなく、小国からみた国際政治についても講義し、両者の関係のありようを検討してみたい。
到達目標 1989年以後の「冷戦後の国際政治」、2001年以後の「テロ以後の国際政治」といった国際政治の現段階は、これまでの国際政治秩序の形成とその変動の考察抜きにはなし得ない。現代の国際政治を過去から説き起こし、さらに将来の国際政治のあり方を展望すべくともに考えていくことが授業の最大の目標である。さらに日本の19世紀以後の国際政治に占めた位置とその評価についての考察も不可欠な授業目標と考えている。
 
教科書 特に指定せず。
参考書・参考資料 参考文献は、講義中に随時指摘する。また参考資料は、講義中にプリントを配付する。E.H.カー『危機の20年』(岩波文庫)、E.H.カー『歴史とは何か』(岩波新書)などの入門書を薦めたい。
 
成績評価方法 学期末試験による
履修条件 特になし。
その他の注意 授業中、たくさん質問してください。みんなでいい授業にしたいとおもいます。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 国際政治史とは。帝国主義時代の外交 国際政治史を学ぶことの意味をまず議論したあと、19世紀後半から20世紀にかけてのヨーロッパ帝国主義列強の動向を中心に国際政治における権力闘争の意味を歴史的、理論的に考察する。
2 帝国主義と東方問題 帝国主義外交の典型であった「東方問題」に焦点をあてて、1914年のサラエボ事件にいたるバルカン地域の国際政治をヨーロッパ列強、トルコ、さらにバルカン諸民族の自決の動きを中心に検討する。(講義2回分)
3 第一次世界大戦とヨーロッパ 第一次世界大戦に帰結した帝国主義体制の破綻とのもようをヨーロッパ政治を中心に講義する。
4 第一次世界大戦とアメリカ 第一次世界大戦を契機に国際政治における大国として登場するアメリカの外交とその国際政治における位置の変容について考える。
5 戦間期の国際政治 ベルサイユ体制が戦後のヨーロッパにもたらした意味と体制の「維持派」と「改訂派」の相克を中心として「危機の20年」を描きたい。
6 コミュニズム・ファシズム・ナチズムと国際政治 ソ連邦の成立と国際政治の変容、さらにファシズム、ナチズムの登場のなかでの戦間期国際政治の特徴と歴史的意味を考察する。

7 第二次世界大戦と国際政治 第二次世界大戦にいたる国際政治を「枢軸」の成立過程、「大西洋同盟」の形成、イギリスの「宥和政策」とその破綻などを中心に論じる。
8 第二次世界大戦とアジア・アフリカ 第二次世界大戦をアジア・アフリカはどのように戦い、戦後の民族解放に結びつけていったのか。日本のさらにヨーロッパのアジア、アフリカ侵略をいかにとらえ、その責任論を構築するのかを中心として講義する。
9 冷戦の開始と国際政治 第二次世界大戦後の「冷戦」はどのようにして始まったのか。その世界史的意味を問うことにしたい。イデオロギー、軍事ブロックの形成、核兵器の登場を導いた歴史とそれを支えた考え方を検討したい。
10 冷戦期の国際政治の変容 冷戦期の国際政治の変容を、社会主義国家の外交、アジア・アフリカの民族解放闘争、帝国主義の再編の戦い、など複眼的にとらえて考察する。さらに「冷戦」と共存した「熱戦」についての視点も見失うことなく理解したい。(講義2回分)

11 冷戦の終焉とは何か 冷戦とは国際政治上、何であったのか。そのイデオロギー、政策、体制などの視角から、冷戦の評価を行いたい。冷戦後の国際政治との連続性と断絶性について考えてみたい。

12 冷戦後の国際政治の変容 冷戦後の国際政治の特徴、さらに2001年9月以後のテロ以後の国際政治の特徴とその論理について、とくにアメリカの外交戦略を中心に論じていく。
13 旧ユーゴからみた国際政治史 旧ユーゴスラヴィアの国際政治史における位置を検討し、小国からみる国際政治を検討する。
14 方法としての国際政治史 講義のまとめとして「方法としての国際政治史」をテーマに、社会科学、人文科学を学ぶことのなかで「国際政治史」をいかに活用していくかについて議論したい。

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