コース要綱

2017刑事訴訟法

[講義基本情報]

教員: 宮木康博
その他の教員: -
科目種別: 講義
開講時期: Ⅴ期
対象年次: 3年
開講時限: 月1 月2
単位数: 4
必修の有無:
教室: -

 

講義概要 刑罰法令が具体的に実現されるには、犯罪事実を認定し、科すべき刑を量定する手続が必要となる。この手続が刑事訴訟(刑事手続)です。講義では、捜査・公訴・公判へと、手続の流れに則して、その概略を説明するとともに、そこに生じる重要な問題について講義内で検討を加えます。

到達目標 刑事訴訟手続全般についての初歩的・基礎的な知識を得るとともに、刑事訴訟法上の基本的な諸制度ないし原理の意義を根本から問い、自身で問題解決に向けて考える力を身につけることを目的とします。

教科書 加藤康榮ほか『ケース刑事訴訟法』(法学書院、2013)
※毎回講義時にレジュメを配布します(後日の配布はいたしませんので各自で対処してください)。
参考書・参考資料 ※第一回目の講義時に、リストを配布し、各書の特色を紹介します。
成績評価方法 期末試験によります。

履修条件
その他の注意 ※指定教科書の該当箇所を読んでから臨むことで理解の深化につながります。また、指定教科書には、具体的なケースとともに、解説が付されています。復習時は、該当箇所のケースを読んだうえ、考えてみるとよいでしょう。

 

テーマ 講義内容 授業時間外の学修活動 関連ページ
1 イントロダクション わが国の刑事手続の流れについて、捜査から、公訴、公判、上訴・再審までを一通り概観する。
2 刑事訴訟法の目的と基本構造 刑事訴訟法の目的を確認したうえで、適正手続と実体的真実主義、職権主義と当事者主義、弾劾主義と糺問主義といった刑事訴訟法学上の基礎的な諸概念を検討する。
3 刑事訴訟法の担い手と関与者 刑事訴訟法の登場人物について概観する。
4 捜査法(1)
総論
捜査に関する諸規定(捜査法)について、原理・原則を概観する。
5 捜査法(2)
捜査の端緒
犯罪捜査機関が捜査を開始する「捜査の端緒」について概観し、とくに職務質問と所持品検査について詳述する。
6 捜査法(3)
逮 捕
刑事事件の被疑者の身柄拘束手段としての逮捕手続について概説する。
7 捜査法(4)
勾 留
刑事事件の被疑者の身柄拘束手段としての勾留の手続について概説する。
8 捜査法(5)
逮捕・勾留の諸問題
逮捕・勾留にまつわる基本原則とそれに関する法的諸問題を検討する。
9 物的証拠の収集(1)
捜索・押収、検証・鑑定など
捜索・押収、鑑定・検証等について手続を確認するとともに、生じる法的問題を検討する。
10 物的証拠の収集(2)
科学的証拠

強制採尿、DNA鑑定、通信傍受などの科学的証拠について、手続を確認するとともに、生じる法的問題を検討する。
11 供述証拠の収集 供述証拠の採取手段、特に身柄拘束中の被疑者の取調べの性質について検討する。
12 被疑者の権利・防御活動(1) 黙秘権に関する法的問題を検討する。
13 被疑者の権利・防御活動(2) 弁護人の援助を受ける権利、特に接見交通権に関する法的問題を検討する。
14 捜査法のまとめ 捜査法のまとめを行う。
15 公訴法(1)
公訴提起①
公訴に関する諸規定(公訴法)について、公訴提起に関する基本原則を検討した上、わが国の検察官に広範な訴追裁量権が与えられていることの意義や問題点を分析する。
16 公訴法(2)
公訴提起②
起訴状に記載される訴因の明示・特定に関する問題を検討し、また、起訴状一本主義の意義について考察する。
17 公訴法(3)
訴訟条件
訴訟条件の意義及び種類と効果について検討する。
18 公判法
(1)
総 論
公判に関する諸規定(公判法)・諸原則および公判準備・公判前整理手続について概観する。
19 公判法(2)
審判対象と訴因
審判対象論及び訴因制度の意義を検討する。
20 公判法(3)
訴因変更

訴因変更について、可否・要否・許否を中心に概観する。
21 証拠法(1)
総論①
証拠に関する諸規定(証拠法)について基本的な諸概念について概説する。
22 証拠法(2)
総論②
証拠裁判主義や証拠の評価、挙証責任などについて概説する。
23 証拠法(3)
証拠の許容性
証拠の関連性の意義などについて概説する。
24 証拠法(4)
自白の証拠能力
自白に関する法的規制、特に自白の証拠能力に対する制限について概説する。
25 証拠法(5)
伝聞法則と伝聞証拠①
伝聞法則の趣旨、伝聞証拠の意義について概説する。
26 証拠法(6)
伝聞法則と伝聞証拠②
伝聞例外規定に関する諸問題について概説する。
27 証拠法(7)
違法収集証拠排除法則
違法収集証拠排除法則について概観するとともに、判例理論を分析する。
28 証拠法
(8)
まとめ
証拠法のまとめを行う。
29 裁判法
(1)
総 論
裁判に関する諸規定(裁判法)について、公判の裁判および第一審の終局裁判などを中心に概説する。
30 裁判法
(2)
上訴・非常救済法
上訴および確定後の非常救済手続に関する諸規定(上訴法・非常救済法)について、手続を概説する。

Assignments Summary:

日付 詳細